今回は少しコラム的な内容です。
先に結論を書くと「今のバイクに長く乗りたい」と思うなら…
・ディレーラーハンガー
・ケーブルガイドなどのスモールパーツ
は、すぐにでも買って手元に置いておきましょう。というお話です。
とある休日。気持ちよく地元の山を走っていた時に事件は起こりました。
「あれ?ギアが急に重くなった??」
気づけばチェーンがロー側(リア)に落ちきっています。シフトレバーを動かしてもカチカチと空打ち状態なので、ひょっとしたら「ワイヤー抜け」かなあ…と思ったんですが、ワイヤーはリアディレーラーにしっかり固定されている…。「???」
…あっ!!よく見たらチェーンステーのケーブルガイド(樹脂製)が割れていて、シフトアウターがフレームの中に入り込んでいるじゃあないか!!
これだと、ケーブルを引いてもアウターがフレームの中に入っていくだけで変速はできず、ワイヤーテンションのかからないディレーラーは必然的にアウター側に落ちてしまう。ということですね。
幸いにして事件が起きたのは峠のてっぺん。アウター&ロー縛りで下山できなくもない…。ということで命からがら(?)自宅へ帰着した。ということがあったんですよ。
さて、ここからが本題なのですが、私の「青空号」こと【Cervelo R2】は2019年モデル。幸いにして【車種専用のスモールパーツ】が、まだギリギリ流通していたので「発注&入手」ができましたが、残念ながら2021年にはモデル自体がカタログ落ちしています。
きっと、こういう【車種専用のスモールパーツ】っていつまでも手に入るものじゃなくて、モデルイヤーが終わったら在庫だけになる可能性が非常に高い。特に最近のバイクはデザインや空力に凝るがあまり、スモールパーツも専用設計になってるものが多いですよね。
将来的にパーツ不足に陥ると「フレームはピカピカで元気なのに、走らせるためのパーツが存在しない…」なんてことになりかねません。
その代表的なものが【ディレーラーハンガー】。カーボンバイクになくてはならないパーツですが、自転車いじりをしない人にはほとんどなじみがない、というかきっと知らない人の方が多いと思います。「輪行」をする人はハンガーの事故率が高いので予備を持っておきましょうね。
そして、今回新たに気づかされたのが【車種専用のスモールパーツ】。私のCervelo R2においては【フレーム用ケーブルガイド(グロメット)】がこれにあたりました。樹脂製なので、強い衝撃で破損しやすいし、紫外線などのダメージによる経年劣化も十分あり得ます。今回もシューズがシフトワイヤーにあたったときにはずみでパーツが割れた感じでしたから、今後もどこかで破損する可能性が十分考えられます。
いざというときにはショップにお願いするわけですが、その時に「もうこのパーツは製造してなくて、在庫もないんです」となったらゲームオーバー。自作や代用品で乗り切れないこともないと思いますが…悲しいことには変わりありませんね。
というわけで、このフレームに使用されている樹脂製パーツの予備を複数個注文しておきました。これで手元在庫がある限りはこの子と一緒に走り続けられるわけなので4,000円の出費(!)も安いものです。
ちなみに、今回の部品取り寄せにあたっては、Cervelo正規代理店である東商会さんのページにはスモールパーツのページはあるものの当該商品はなく、ワールドサイクルさんのページにて発見して注文したという流れです。きっと代理店も頼めば対応してくれるのでしょうが、感覚的には売り抜き主体で「長く乗るユーザーへのサポート」は表向きには伝わってこないなあ…という感じ。
ともあれ、今回のタイトル【ロードバイクに長く乗る。ということ】は、バイクを愛する気持ちだけじゃなくて【替えのきかないパーツ類を手元に置いておくといいですよ!】というお話でした。
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