秋が深まる前に、昨年の秋ライドのまとめをしておかなきゃ…。
なんて、時系列はバラバラだけれど、備忘録ブログではこういうことがままあるのでご容赦を。
タイトル通りですが、昨秋に京都の北山あたりを走って来た。というお話です。大体の行程は以下の通り。
大阪の北摂からだと、西国街道と京奈和自転車道を使って北上し、嵐山から山沿いに走るという簡単&お手軽なコースです。
嵐山・嵯峨野あたりをポタリングをするのも良いものですが、少し足を延ばすと京都の奥座敷である貴船や鞍馬まで簡単に行けちゃいます。
嵐山・嵯峨野あたり
嵐山まではこれといって特筆することのない川沿いサイクリング。快適&のんびりの平地ライドは脚慣らしにはちょうど良い感じです。京奈和自転車道の北端ゴールでは「渡月橋」をバックに写真を撮るのが鉄板中の鉄板。
昨秋は、何やら灯篭ライトアップ的なイベントをやっていたようで、所々に竹と和紙で拵えた(こしらえた)ランタン様のオブジェが飾ってありました。ルート的に日暮れに立ちよる場所にはならないので残念ですが、夜には明かりが灯されて素敵な景色となるのでしょうね。
そういえばこの記事を執筆した前日には、この嵐山本通りの歩道にあふれんばかりの観光客が。そういう点では昨秋はまだまだコロナ禍の最中、紅葉の嵐山もこの程度の人通りだったなあ。
それでは嵐山を抜けて、ここから北山沿いに鞍馬山を目指していきましょう。
嵯峨野にある「広沢池」はかいぼりをしていたようで、一面が沼。期待していた北山の紅葉のリフレクションはお預けですね。代わりに対面の庭園で紅葉フォトを。こういうオレンジ色が個人的には好き。
「きぬかけの路」なる府道&市道を走っていると、突然現れた大きな門。これが世界遺産【仁和寺】なのですね…。門でっか!!&バイク小っちゃ!!
仁王門ではなく「二王門」、正しくはこの表記なのでしょうか。とにかくあまり仏門にも京都にも詳しくない身のため本当のところはわかりませんが、それでも木造無垢の阿吽像の迫力は、世界遺産の説得力を感じさせます。
門の奥には広大な空間が広がります。本当はゆっくり寺社目巡りもしたいのですが、今回は山奥を目指すのでメインどころの観光はお預けです。なので金閣寺あたりも華麗にスルー(笑)
貴船神社
北山からは山沿いにルートをとって、一路貴船口まで。山のふもとにある大きな「一の鳥居」をくぐって清らかな川沿いに細い山道を登ると…
つきました!【貴船神社】です。
そんなに大きくはない神社ですが、それでも全国の「水神」さまの総本山。奥まった清流のそばにあってこの風情というのは納得の場所ですね。
SNSの普及でこの灯篭の並ぶ石段と雪景色は有名な構図。とはいえ、コロナ禍でもそこそこの人出があったので、平時なら中々思い通りの画は撮れないんじゃないでしょうか。
質素ながらも伝統を感じさせる御社。この日は神事が催されていて本殿内には祝詞をあげる神主さんと多くの参拝者がいらっしゃいました。
貴船神社に来たら有名な「二輪守」も外せません。かわいいリングの御守りはステムやトップチューブに巻くことができるのでサイクリストにおススメ。…ラムネは寒いから諦めました。
本殿にお参りをしたら鳥居をくぐって、さらに奥の院を目指しましょう。
石段を下りると、豊かな水をたたえる清流「貴船川」。小さな滝からは絶えず水流の音が聞こえてきます。並びのお店には川床もあって、暑い季節には涼を感じることができるのでしょう。
古くからの旅館や料亭が並ぶ通りも独特の風情。ここから貴船川を上流にさかのぼっていきます。
車道からは古木で隔たれた参道。苔生す原生林に朱色の灯篭が映えます。これも雪景色に似合いそう。
朱色に導かれて「奥宮」へ。自然に溶け込む質素な御社でした。
御神水の湧き出る岩。手水にはもったいない気もしますね。
貴船神社一帯をゆるりポタリングをしたので、ここからは隣山にある鞍馬を目指していきます。
鞍馬寺
…思いのほか近くて少し拍子抜け。あっという間に【鞍馬寺】につきました。さすが隣山!(笑)
こちらはお寺。山頂まで伸びる長い石段が目を引きます。広さもさることながら高低差もすごいらしい。なんといっても境内にケーブルカーが走っているのだから…。
大きな山門をくぐると帰ってこられなさそう…というのも、鞍馬山全部が境内らしいので。
すでにお昼を過ぎているし、帰路のことを考えるとこの日の入山は諦めざるをえなかった…いつかはしっかりとお参りに来ないといけないな。
狛犬ならぬ「狛トラ」!? ほかではあまり見ないので、物珍しさについシャッター。
こういうのを便乗商法と呼ぶのでしょう(笑)。しかし鞍馬山には多くの伝承があるのですね。
せっかくなので門前町でもある「鞍馬街道」をぶらりポタリング。市街地とちがって古くからの街並みがそのまま残る風情がとても素敵です。
京都の古き良きローカル鉄道のひとつ「叡山電鉄」のゴールである「鞍馬駅」は全開で天狗推し。
これだけ推してくるのだから…(笑)
鞍馬天狗というのはどこかで聞いた話で、実は牛若丸に剣術を教えた僧侶だとか、山伏だとか、妖怪だとか、神様だとか…。とにかく「紅くて長い人」だったことは確実なのでしょう。
そういえば紅葉が綺麗なシーズンでした。真っ赤な落ち葉の絨毯と旧車両(のカットモデル)がノスタルジックでいい感じ。
たまにはお土産を…と思ったら、案の定「天狗推し」…悪くはないのですが使いどころが見つからない…。あ、でも一応「魔除け」なんですね。貴船神社で二輪守りをいただいたから、まあいいや。
京都市街を抜けて大阪へ
帰りは少し気分を変えて、鴨川沿いに京都市街を抜けるルートで。京都唯一の高層建築である「京都タワー」の存在感が好き。
あとは鴨川から京奈和自転車道に合流して、西国街道で帰阪しましょう。
ひとことに歴史の街「京都」といっても、その表情はエリアによって様々です。今回の「北山ルート」は交通量も少なく、自然の中で落ち着いて歴史を感じることができるライドとなりました。
標高差もほとんどなくて、大阪からだと100km未満のミドルライドが楽しめる良コースとしておススメですよ。
…というお話でした。
めでたし、めでたし。
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