<火ノ国>熊本・阿蘇ライド「阿蘇ミルクロード」を往く!【ツールド秋休み】2日目

ツールド×旅Life

阿蘇ライド、2日目のスタート

爽やかな朝だ。おはようございます!

ペンションを選んで正解。正しいモーニングは一日の活力の源です。

※ちなみに旅の1日目の記事はこちらから。

出来立てのおいしい朝食にゆっくり時間をかけながら、2日目となる今日の行程をおさらいします。

想定しているのは青ルート。まずは阿蘇市街へ出てゆっくり観光、そのまま国道57号線に沿って東側の峠を駆け上がり「外輪山」へ。絶景と名高い「ミルクロード」を走って熊本市街に向かう、というプランです。

今日は朝から夕方まで、存分に走れるのだからきっと大丈夫。

朝食を終えたら、身支度を整えて出発。

とても居心地の良いお宿だったけれど、2日目の今日はとことん走り尽くしたいので、午前8時にチェックアウトです。

早い時間の旅立ちに驚かれましたが、お宿の方々にはわざわざ外までお見送りに来ていただきました。

「ペンション あかね雲」の皆さん。暖かいお宿とおいしい食事をありがとうございました!!

「行ってきます!」とペンションを出て、一発目の風景がコレ。

真っ青な空と、朝靄がかすかに残る山並み。外輪山に囲まれたあまりにも雄大で爽やかな光景は、否応なしに旅人の気持ちを昂らせます。

ふと反対側に目をやると、馬の厩舎が。バイクのラチェット音に反応しているのか、藁をはむ口を止め、柵から顔を出してこちらを眺めています。

緑の草原に放たれた時には、彼らの姿は素晴らしく画になるのでしょうね。

震災の爪痕を辿って

二日目ライドを楽しむ前に、どうしても立ち寄っておきたいところがありました。

昨日「新阿蘇大橋」で震災の事実を教えてくれたボランティアガイドさんから、なだらかな山と思っていたものが実は大きな地滑りによる被害であること、元の大橋が崩落したこと、ほかにも大きな被害が出たこの地には数々の「震災遺構」が残されていることをお聞きしました。

崩落した阿蘇大橋。不幸にもここで亡くなられた方もおられます。慰霊碑に手を合わせご冥福をお祈りするとともに、復興後の安全を願いました。

建物に大きな被害を受けた「東海大学阿蘇キャンパス」も震災遺構となっています。GoogleMAPを見るとわかりやすいアクセス道があるように見えますが、実はまだ整備途中(執筆現在)。

かなりの距離を迂回する必要がありますが、ここも見ておく必要があります。

晴れ渡る青空の下に、塔を備えた建造物の白さが映えます。美しい学舎だなあ…と思って近づいていくと、これが震災の遺構であることを知らされます。

全国にも多くの震災被害の展示はあるけれど、被災した建物そのものを保存している所は稀なので、しっかり見ていってほしい。というのは受付の方のお話。

割れた窓ガラス、ゆがんだサッシ、コンクリートの壁は一部崩れ落ち、ひしゃげた鉄骨は剥き出しになっています。室内の様子からは、中にいた人が無事では済まなかっただろうことも想像できます。

ちなみにここにたどり着く前に小さな小学校がありました。大きな揺れと被害を思うと、子どもたちもとても怖い思いをしたんだろうな…と、胸が痛みました。

建物以外にも、実際に隆起し地割れが起こっている断層もそのまま展示されています。

熊本の復興プロジェクトの一つとして、熊本の各所に麦わらの一味の像が置かれているのですが、この震災遺構には「ワンピース」の「ニコ・ロビン像」が飾られています。

凄惨な被害の様子と、復旧がかなった新阿蘇大橋の姿。ワンピース像を目当てに訪れる方も多いと思いますが、こうやって人が集まることで理解が深まることも復興の一歩となるんだろうな、と強く感じました。

まだまだ復興半ば、麦わらの一味の力で一日も早く元の生活が戻ってきますように。

旅人風情にできることは何もありませんが、知ること、感じること、それを人に伝えることで微力ながらも復興のお手伝いができるのかも知れません。少なくとも「知らない」でいるよりはずっといい。

遠方から熊本へ、阿蘇へライドを楽しみに来られる方も多いと思いますが、ぜひ「震災遺構」に立ち寄ってもらい、そこで見て、何かを感じていただければと思います。

阿蘇の中心地へ

震災遺構を後に、ここからは阿蘇の市街地「阿蘇市」の方面へ進んでいきます。

幸いにしてこの日も快晴。早朝こそ少し肌寒かったものの、日光に当てられて気温もグングンあがってきます。

風もほぼ無風。漕いだ分だけ抵抗なくバイクが進む感触はたまらない。

遠くまで見渡せる阿蘇の外輪山。昨日今日で学んだからこそわかる崩落の跡。「美しい」では済まない景色。だからこそ阿蘇を走る意味があるのかもしれません。

阿蘇の北側を横断する大動脈、国道57号線は便利な道だけど、阿蘇を走るという意味では少々味気がないので、今日も並走する県道を往きます。

結局、この「赤牛」を食することはなかったけれど…

大雑把に言うと、カルデラの北半分が「阿蘇市」になります。意外と早く阿蘇市に入りましたが、横にも長い。市街地まではまだまだ距離があります。

県道からは農耕地帯の快走ロードとなる「広域農道」にスイッチ。

一面が田畑。広大な農耕地の真ん中。視界を遮るものが本当に何もないので、外輪山のスケール感をダイレクトに感じることができます。

天気が良すぎて、阿蘇五岳は完全に逆光。それでも雄大な山並みのシルエットの存在感はスゴイ。

気づけば、外輪山にそびえる大きな…断崖!?。

「その日、人類は思い出した…」

まさに、進撃の巨人に出てくるような、巨大な「壁」です。なんという存在感なんだ。麓の建物との対比があまりにもシュール。

今日はあの尾根(?)づたいに伸びる「ミルクロード」を走ることが目的なんだけれど、ところであんなところにどうやって登れと!?

ともすれば地平線にさえ見える、長い長い広域農道。各地を旅している経験から、移動にチョイスするにはうってつけの道であることを知っています。

それにしても何にもない。だが…それがいい!

広域農道を走り切り、阿蘇唯一の鉄道線路を越えると、休憩ポイント「JR阿蘇駅」。そして「道の駅 阿蘇」に到着です。

そういえば…

この地には「ウソップ」の像が。私的にワンピースのキャラクターの中で一番感情移入できるキャラクター。

彼もここで、熊本の復興のため毎日エールを送り続けてくれています。

時間は午前10時30分、昼食には大分早い時間だけれど、この先はおそらく補給ポイントがほとんどない。

そうすると、ここでの食事がかなり重要になってくるので早めのランチタイムとしました。

トマトがおいしそー!食べたい!!(食べていない)

道の駅にはお土産よりも、お弁当などの食品の品ぞろえが豊富。という予想外に嬉しい条件。

迷いに迷って購入したのが馬肉を使った「馬力丼」。厚切りの馬肉は赤身で歯ごたえがありますね。そういえば馬肉を食べるのは初めて。おいしく頂きました。

右にあるのは「いきなり団子」。何がいきなりなのかわかりませんが、きっとこれもご当地メニュー。名前の勢いに負けてライド時の補給食として購入しました。さつまいもとあんこを包んだ大きな団子はボリュームたっぷり。補給食にはうってつけですね。

ということで、ここでランチを挟んだ小休止をして、再出発です。

外輪山、断崖絶壁のその上へ

阿蘇市からは、県道11号線を北上して「ミルクロード」にアクセスするという行程。

この県道を目指して走っていると、所々に「湧き水」の看板。そして実際に民家の脇から水が湧き出ているのを見かけるように。

南阿蘇一帯も湧水群で有名ですが、北側の阿蘇市周辺にも、阿蘇のカルデラで磨かれた水が湧き出ているようです。

そんな湧き水を「銘水 神の泉」とするのが「阿蘇神社」。

神の泉でボトルの補給、そして暑い日だったのでジャージの上からも水浴びを。

この「阿蘇神社」もやはり地震の影響で、本殿が倒壊してしまい現在宮大工による復旧作業が続いています。一部復旧された建物もありますが、本殿は大きな仮組の倉庫の中で復旧途中です。

阿蘇神社がまた元の姿に戻りますようお祈りして、先へ進みます。

…といいつつ、神社前にどうしても見過ごせない自転車屋さんの看板が。阿蘇神社界隈は自転車乗りのパワースポットでもありました。

天空の路。その名も「ミルクロード」

阿蘇の外周に連なるカルデラ連山「外輪山」は、大きな壁となって阿蘇一帯をぐるっと囲んでいます。その尾根伝いに走っている「ミルクロード」を目指します。

そのためには、外輪山へ登りきる必要があるのですが、広域農道を走っているうちは切り立った崖しか見えず「登れるイメージ」が全くありませんでした。

そういった地形なので、外輪山へ登れる場所は阿蘇一周のうちほんの数か所に限られます。今回は、県道11号線の九十九折を登って、ミルクロードにアクセスするルートを選びました。

ちょうどカルデラの切れ目にあたる部分なので車道が引けるのでしょう。標高は100m少しのUPですが、そこそこの急斜面。

まだ後半戦に差し掛かっていないので、脚は温存してゆっくり上っていきます。途中多くのバイク集団とすれ違うこともあり、この先にはバイカーを惹きつけてやまない景色があるんだろうと想像は膨らみます。

「おおおぉぉ…!」

まだ、中腹にあたる「城山展望所」の景色でコレ。地形はまさにカルデラそのもの。

一気に駆け上がってきましたが、これほど綺麗に高低差が感じられるものなのか…。

実に美しい…違和感さえ覚えるほどに…完璧な造形。左右に広がる外輪山の形状。そして、田畑のパッチワーク。

景色に浸りながら城山展望所で少しの脚休めをして、県道11号線を登りきると…

どーーーーん!!「ミルクロード」だーーー!!!

麓から見た「壁」の上にようやくたどり着きました。

外輪山の頂上は、永遠に続く平らな頂。

地平線が見えるほどには広い。ということがわかるだけで、本当の広さなんて想像もつきません。

無限に広がる草原と空しか存在しない世界。まさに「天空の路」

この絶対的な説得力よ…!

道がないとここまで広大。まさに異世界。(2回目)

こういう場所のことを何と呼べばいいのかわからなかったけれど、さりげなく看板に書いてあった文字に納得。

「原野」

そうか!あまりにスケールが大きい草原はこう呼ぶんですね。原野。うん、腑に落ちた。

ミルクロードの全長は約45km。小さなアップダウンはあるものの、外輪山の頂上なのに平坦、という不思議な空間を快適に走り続けます。

途中、地元のクラブチームと思しきローディーとすれ違います。「こんにちはー!」と声を掛け合う気持ちよさ。

季節は秋の入り。風に揺れるススキの穂が幻想的です。

頭上のすぐそばを飛んでいく小型プロペラ機とグライダー。無限に広がる草原の上をゆったりと飛ぶさまは「優雅」の一言。まさに阿蘇らしい光景です。

この瞬間、直感的に「そうだ、引退したら阿蘇で遊んで暮らそう…」と思ってしまった私。

誰かこのカットで油絵を描いてくれませんかね。それくらい画になる自然のキャンバス。

ミルクロード。素晴らしすぎます。

カルデラを見渡す絶景「大観峰」

ミルクロードの絶景に心を奪われてしまい、カルデラ窪地の景色をすっかり忘れていました。

視線を谷側へ移さないといけないな、と思ったところにちょうど良い看板が。

「あそBO-郷」。結局なんて読むのか聞けなかったのですが、ここは尾根沿いの「私有地」。オーナーの所有する移動販売車でソフトクリームや飲み物などを購入すると、展望ポイントに入れるという場所。「扇谷展望所」とも呼ばれているようですね。

長らく補給もできていなかったし、せっかくなので、ここでソフトクリームをいただきながら小休止をすることに。

おおーーー!!またもや素晴らしい展望!!!

目線の先には阿蘇五岳。眼下には麓に広がる阿蘇の街と広大な田園地帯。どうしても逆光になってしまう位置なんですが、それでもこの光景。阿蘇のスケール感をダイレクトに感じます。

ちなみにベンチのすぐ先は崖。あの大きな壁の先端に今立っているわけで…気分は調査兵団!(笑)

看板に書いてあった「蛇の道」はこれ。阿蘇市側からの数少ない外輪山へのアクセス道のひとつですが、おそらく農道。一般車は厳しそうな道ですが、自転車はどうなんだろう。

それにしても独特の地形ですね。

阿蘇BO-郷を後にミルクロードを走っていくと、眼前に大きな人工物が見えてきました。尾根伝いに多くの車が並んでいるところを見ると、きっと駐車場。

ということは、あれが今日の目的地である「大観峰(だいかんぼう)」だ。と言っている間に到着。

大観峰展望所には大駐車場とレストハウスが整備されていて、ひっきりなしに車やバイク、観光バスまでが出入りしています。

土曜日だけに旅行者も多いのでしょう。今まで見てきたどの展望所よりも込み合っていて、これは人が多すぎて残念な結果になるかもしれない…と一応の覚悟。

実際の展望所に行くには、10分程度のハイキングが必要なので、バイクを置いて歩きだします。

頂上にあたる展望所。岩に刻まれた「大観峰」の文字の説得力。ここからは360°すべての方角を見渡すことができます。

東を見わたすと「そうそうあの先からやって来た…」と自分の軌跡を確認することができるし、

西側には「あの壁」が。その際を走るように続くミルキーロードを確認することもできます。

つまり、こういうこと。

阿蘇では本当に地図に助けられます。

「おおっ!!」と声が漏れる。個人的にはどうしても「あの壁」が気になって見惚れてしまいます。

不自然なほどに綺麗な尾根…こんな景色を今まで見たことがありません。

ちなみにレストハウスとの距離感はこんな感じ。

SPDシューズなのでこの程度のハイキングは全く苦になりません。時間の関係で断念しましたが、四方に歩道が伸びているのでその気になれば1時間以上は滞在できそうな場所でした。

レストハウスに戻り、おそらくここが最終休憩地になるだろうと考えて、カロリーと水分を補給しておきます。

選ばれたのは…「からし蓮根」でした(笑)。今まで食べる機会がなかったのでね。

バイクラックで出発の準備をしながら、居合わせたクラブチームの方としばし歓談。地元の方かと思いきや、愛媛県から来られたそう。

総勢4人にバイク3台と車1台で、機材と人の運搬を車でこなしながら、ライダーはライドに集中するという体制。なるほど、こういうパターンもありなんだ。と納得したものの、一人旅では叶いませんね。

さらば阿蘇山、そして熊本市へ。

大観峰をミルクラインのクライマックスとして、ここからは熊本市街に向けてペダルを回します。

といっても、ここから怖くなるくらいずっと下り基調。標高600mから海抜0m地点までの約30kmのダウンヒルです。

時速50km前後の区間が多く、ブレーキから指が離せません。とはいえ、カーボン+リムブレーキなので、頻繁にブレーキは握れないというリスキーな縛り。

で、結果としてカメラを構えるタイミングがなくなってしまう。

唯一、風力発電の風車の写真が撮れただけで、気が付くともう熊本市街。

阿蘇山はもうあんなに小さくなってしまっています。なんだかお別れを告げずに帰ってきちゃった感じがして、少し寂しくもあり。

先ほどの「天空の路」「夢の世界」から、一気に現実の世界に引き戻されたのでそのギャップにも驚きます。熊本県のふり幅はスゴイ。

そして、忘れていないのが…

…ではなくて、

「ロロノア・ゾロ」!!

三刀流の剣豪は、大津中央公園を護ってくれているのですね。

「からいも君」も大津町のマスコットキャラとして地元に愛されていて、なんと「ロロノア・ゾロ像」よりも先に、この地に立って復興のためにみんなを見守ってくれていたのですよ!

ゾロ像を見に行かれる方は、「からいも先輩」にも敬意を表しましょう。

行きと同じルートを走るのはもったいないので、熊本市へはJR豊肥線沿いの県道を行くルートを選択。

その途中、興味深い神社を見つけました。一度横目に見て通り過ぎたのち、引き返して参拝したこの神社。そこまで違和感を感じたのがこれ。

何が気になったかって、私は線路沿いを走っているはずなのに、線路に向けてなぜか鳥居が立っている…ということ。

よく見ると、鳥居>>線路>>本殿。という独特の立地。こういう面白いところには寄らずにいられません。

「大原阿蘇神社」。ガイドブックに載るような有名な神社ではないようですが、境内に線路が走る独特の環境には惹かれてしまいます。

せっかくなので、踏切がおりて列車が通過するのを待ちましょう。

あ、徐行とかしないんですね。(笑) すごいスピードで通過していきました。

けれど、なかなかできない体験なので嬉しい!

電車を見送った後は、本殿にお参りをして「大原阿蘇神社」に別れを告げます。

いよいよ熊本市街に戻ってきました。路面電車が、ここが街の中心部であることを教えてくれます。

思いのほか早く熊本市街に戻ってこられたので、「時間に余裕があったら立ち寄ろう」と決めていた場所に向かうことに。

加藤清正公が築城した「最強の城」と名高い「熊本城」

ここも震災で大きな被害を受けましたが、全国からの支援もあり着々と復旧が進んでいます。新たに修復された天守が夕陽に染まる姿は本当に堂々としていて美しい。

本当は立ち寄って観覧したいところですが、帰りの新幹線を考えるとそうはいかないのが惜しいところ。

今回は阿蘇を目標にしたのですが、熊本市街から天草・島原方面へも行ってみたいものです。

時刻は18時を過ぎたころ。陽が落ちて町は夕暮れの残り香に包まれています。

大阪ほど猥雑ではない、喧騒の中に静かな”間”が残る熊本の街。ノスタルジックな路面電車が往来する様を見ていると、昭和の頃の懐かしい何かが込み上げてきます。

18時30分。この日のライド、そして1泊2日の自転車旅が無事終了。

朝には霧がかるカルストに囲まれ、夕方には都心のイルミネーションを見上げている不思議。

異世界と現実を自分の脚で往き来でき、何より自分の五感すべてを使って確かな体験と感動を得られるのは、自転車だからこそ。と言い切れます。

それでは、輪行準備をして大阪へ…。とはいかないのが、私の旅。

せっかく「サイコロきっぷ」で「博多」を当てたのだから、博多を楽しまないでどうする!

ということで、熊本から博多へ移動したのち、博多~新大阪への便に乗り換える間、時間にして90分ほどの猶予を「博多ラーメン」に懸けます(笑)。

本当なら「中州の屋台」を目指したいところですが、時間的に駅ビルの「博多めん街道」で手を打ちましょう。

ここでも10軒以上のラーメン店が出店しているのだからスゴイ!

選ばれたのは「博多 一幸舎」さん。理由は入り口でお姉さんに餃子の無料券をもらったから…。まあ、お店も多すぎてラーメン初心者には選びようもなかったので。

ここは「元祖泡系スープ」だそう。たしかにこんな泡立った豚骨スープは初めて。まったりと濃い。個人的には少し豚骨の生臭さを感じたけれど、博多らしさと受け止めておいしく頂きました。

ごちそうさま!

食後にお土産屋さんを適当にぶらぶらした後、新大阪への新幹線に乗り込みます。

ラーメンでおなかが膨れたので車内打ち上げはパス。お疲れ様のビールだけはしっかり用意したけれど。

これで正真正銘「火ノ国 熊本・阿蘇ライド」の終了です。あー楽しかった!!!

阿蘇ライド2日目と旅のまとめ

1日目のまとめにも書いたけれど、ここでおさらいを。

「阿蘇を走るなら、最低1泊2日。できれば2泊以上が望ましい。」

です。

2日目は阿蘇市からミルクロードを走り抜きましたが、絶景に何度も脚を止められるので思ったとおり距離が伸びません。結果としては、外輪山への登頂は想定よりも手前のルートに変更することになりました。

1泊2日では、阿蘇の東部や南部を走りきれていないので、やはり2泊以上、できれば3泊したいところです。

阿蘇の地はまさに「地球の原風景」。火山活動の結果できた巨大なカルデラと現在も噴煙を上げ続ける中岳。そんな環境に住まうようになった人々の生活と文化。

個人的には気づきと発見の連続で、自転車でどれだけ走っても飽きることのない場所だと強く感じました。そして、忘れてはいけないのは、ここは復興半ばの地であるということ。

観光でも食事でも、お賽銭でも、旅人としては地域にお金を落とすことができます。そして、旅先で多くのことに興味を持ち、気づき、学び、人に伝えることで、間接的にも復興のお手伝いをすることになるんだろうと思います。

いつかは行ってみたかった阿蘇に「今、訪れることができた」のは本当に良かった。もしもこの記事を読んで、また読まなくとも「いつかは、阿蘇へ」と思っている方は、1日でも早く行かれることを強くお勧めします。

ということで、旅のまとめを箇条書きに。


<旅の感想>
・熊本のコンテンツ力の豊富さ。海アリ、山アリ、歴史アリ。阿蘇はほんの一部分。
・阿蘇は「原始の地球」を感じさせる、広大なパワースポット。同時に人間のちっぽけさも感じる。
・「阿蘇パノラマライン」「阿蘇ミルクロード」はそれぞれを必ず走るべき。まさに絶景。
・宿の位置は意外と大切。どこを拠点にどう回るか。ルート構成によって考えるべし。
・阿蘇の標高は、一番下でも500mくらい。相対的に気温は低めなのでウェアは暖かめで。
・震災遺構にも立ち寄ってほしい。語り部から学ぶことは大切。

<旅の経費>
・交通費 サイコロきっぷ+博多~熊本往復 14,400円
・宿泊費 ペンション泊、1泊2食付き    9,450円
・食費  昼食、補給食等        約5,000円
【合計】約29,000円


ということで、秋の良い季節に阿蘇まで行ってきた!!というお話でした。

めでたし、めでたし。


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