「さくらであい館」とは。
京阪奈のサイクリングの拠点。といえば「さくらであい館」。
というほどに、このエリアではサイクリストにとって最も有名な施設の一つです。地域振興や観光の拠点として建てられた道の駅的な施設で、サイクリストのための「自転車版 道の駅」といっても過言はないでしょう。
桂川・木津川・宇治川の三川の合流地点に位置し、大阪方面へは淀川へ、京都方面へは鴨川へと容易にスイッチもできるので、私の自転車旅の中でもスタート地点になることが非常に多い場所です。
今回は特別な用があって訪れたのですが、せっかくなので関西のサイクリスト御用達のこの施設を改めて紹介してみましょう。
外観はこんな感じ。
基地となる大きな平屋の建物と無料で登れる展望台。この出で立ちがサイクリストのランドマークです。
階段でもエレベーターでも展望所にアクセスが可能。京都・大阪・奈良方面が360度見渡せる絶景ポイントなので、登ったことのない方はぜひ!
館内には常設の店舗。
地元で採れた野菜や果物に加え、パン・バナナなどサイクリストの補給食となるものもしっかりラインナップ。さすがサイクリングの拠点施設ですね。ちなみにパンは自販機でも販売しています。
京づくりの和室的な一角は、このエリアの様々な「情報ゾーン」となっています。
サイクリングマップが充実しているのも嬉しいところ。
このあたりはある意味地元なのですが、知っているようで実は知らないエリアが紹介されていたりもして、ライドのネタに困ったときには重宝させてもらっています。
ここのほかには小ホールがあり、ワークショップやミニコンサートなどが催されたりもします。
地味にポイント高いのが、このコインロッカー。
例えば「大きな荷物や装備を一旦預けて、軽装で嵐山まで行ってくる。」とか、「気に入ったお野菜を買って入れておいて、ライドの帰りに回収する。」とかできるのでサイクリストとしては活用の幅が広いですね。
表にはサイクルラックが完備されています。
土日ともなると自転車でいっぱいになるのですが、色とりどりのバイクを観察できるのも好きなところです。
広場では定期的にマルシェなどが開かれます。今回は「三川マルシェ(さんせんまるしぇ)」が開催されていました…というかこのマルシェを目的にやって来たのです。
多くのサイクリストが立ち寄るので、コーヒー屋さんはいつも繁盛。
テーブル&チェアも充実していてライドの合間にのんびり休憩できるのもいいですね。
個人的に気になったトルコ料理のキッチンカー。初めて食べる料理って、意外とメニューを選ぶのに困ったりする…(笑)
ハンドメイドのサイクルキャップ「kiicaps」さん
過去にもこのブログで紹介したことがある「kiicaps」さん。
今日はここに新たなキャップを買いにきたのです。
kiicapsさんは、ご夫婦で手作りのサイクルキャップを販売しておられます。色とりどりのキャップは見ているだけでも楽しい気分にさせてくれますね。
販売路はメルカリかイベント出店となるのですが、頻繁にインスタで新作や出店の情報を流しておられますので、それに合わせて買いに行くというスタイルです。
現在、私のキャップはすべてkiicaps製のものになっています。というのは、前にも紹介した通りなのですが、私の大きな頭にピッタリフィットするサイズ&深さ(←これ大事)をラインナップしてくれているから。
私のサイズは「L」で深さは「やや深め」。市販のものでは髪の毛がぴっちり君になってしまうのですが、適正サイズのキャップは髪型への影響がほとんどない、ということを教えてくれた、貴重なキャップなのです。
実は夏前のマルシェでキャップを購入した際に「冬用にぜひ”耳付き”のキャップを作ってくれませんか。」と話していたんですが、なんとそのセリフを覚えてくださっていて、11月のマルシェで新作として作っていただけたんです。しかもご丁寧にインスタのメッセージで直接お知らせまでいただきました。
ウールのような厚手の綿素材であったかそうな作り。目当てのグレーで適正サイズが残っていたのは嬉しい!
なんでも朝から売れまくっていたそうで、依頼主に渡らない可能性もあってkiicapsさんもドキドキされていたそうです。しかも今年最後の出店でしたし。(笑)
朝イチに立ち寄るつもりがお昼前になっちゃったのですが、残っててよかった!
伸縮ストレッチ素材の”耳当て”はしっかりフィットして冬の寒風にも耐えられそう。今日は暖かかったので出番はありませんでしたが、早速冬ライドが楽しみになりました。
ひとりのサイクリストとの雑談を覚えてくださっていたkiicapsさん、本当にありがとうございました!!
超軽量輪行袋の「Rinko屋」さん
kiicapsさんの横には、輪行袋をこれまたハンドメイドで作っておられる「Rinko屋」さんが。
超薄手、超軽量の生地を使って作られる輪行袋は非常にコンパクトで、ジャージのポケットに入るほどのサイズにたためちゃいます。
発色が美しい、サテンやナイロンっぽい生地ですが、輪行に耐えるほどかなり丈夫なようです。
実は、このお店にも夏前のマルシェで立ち寄っていて、少し雑談をした経緯があったんです。
輪行の頻度が高い私は、この「超軽量輪行袋」に非常に惹かれたのですが、お話を聞くと「横型」だけだったんです。そこで「縦型あったら嬉しい。」的なお話をしてたんですが、こちらの方もそんなセリフを覚えてくださっていたのです。
で、今回立ち寄ったら「縦型作ってみたんですよ!」って、まさかの展開に。
試作品は、上下2か所に開口部があってそれぞれを縛るスタイル。輪行袋の被せやすさを考えてのデザインです。
ご主人から意見を聞かれたので、あくまで私的な自転車旅のスタイルとして、いくつか輪行袋に求める要素をお話したところ、「また次の試作を作るので、意見を聞かせてください。」という流れになりました。これはつぶやいてしまった責任を取らないといけませんね。(笑)
「Rinko屋」さん、次なる試作を楽しみにしています。できた暁には必ず購入いたしますので、よろしくお願いします!
背割堤で「三毛猫」に出会う。
このまままっすぐ帰るのも味気ないので、紅葉した桜並木を見ておこうと、であい館の対面にある「背割堤」をポタリング。
インスタではこういう写真が流行り。ひとつの「鉄板構図」として覚えておきましょう。(笑)
何かあったのか、なかったのか。とにかく「自転車進入禁止」の看板が無駄に多くたてられています。
表示がある以上、当然入りませんが、こうなってしまうのが惜しいところ。きっと自転車マナーの問題でしょうね。旅をしていても「自転車進入禁止」の表示を見ると寂しくなります。
日々のマナーは、将来への投資です。
あくまで個人的な意見ですが…インスタ等でよく見る画として、例えば「ずらりと仲間のバイクを並べてみる」だったり、「清流をみつけてドボンする」だったり、とても楽しそうで羨ましく思えるのですが、反面一般の感覚としては”集団で羽目を外している”ようにも見られがちなわけで…。
サイクリストとして、さりげなくマナーを意識するようにしていきたいですね。
背割堤の桜は、おおむね散った後ですね。木々よりもその下の、落ち葉が紅く染めている地面の方が綺麗だったりして面白い。
黄色もなぜか「紅葉」という不思議。
でも、この黄色と赤のコントラストも好きなんですよね。
こちらは「光と影」のコントラスト。
堤の上側は赤色、下側は黄色という、色のコントラストもあって、とてもきれいな構図。
…と思ってたら、ファインダーの中央に何かが映り込んでいる!?
にゃーん。
にゃん、にゃーん。
と言いながら、カメラマンに向かってよちよち歩いてくる「三毛猫」。
うん、かわいいぞ、君。
堂々と構図に映り込んでくる、君の無神経さが好きだ。(笑)
そしてゆっくり通り過ぎていく人(猫)。
ところで「三毛猫」って、本当に久しぶりに見た気がします。きっと子どものころ以来。
遺伝的にも「三毛猫」が生まれる確率って低かったですよね。たしか。
ちょっと珍しくも、くすっと笑う要素もあったりして、なごんだ瞬間です。
で、要はこの構図で撮りたかった。ということ。
ね、いい画でしょう。
と、いうことで、秋の晴れた日に「さくらであい館」に行って、冬用キャップを購入した。
というお話でした。
めでたし、めでたし。
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