<石垣島>ロードバイク時々レンタカーもアリで【ツールド冬休み】石垣島編②

ツールド×旅Life

プロローグ

大阪から約1,500kmの航路を経て、石垣島に上陸したのが昨日のこと。

石垣初日は半日というわずかな時間だったけれど、70kmあまりを走って南国の景色と風景に圧倒されたのでした。

さて、石垣2日目となる今日は、昨日と少し違った形で島を巡ることにしましょう。目指すのは「南ぬ島石垣空港」です!…ってあれ?

6:30に起床。旅のワクワク感もさることながら、南国の日の出は早く朝の陽ざしが否応なく目を覚まさせてくれます。大阪ならまだ薄暗くて寒い時間なのできっと布団から出られていないと思う。

昨日コンビニで買っておいた申し訳程度の朝食を腹に入れたら、早速出発しよう!

ホテルから空港までの距離は約15km。ものの30分程度で走れてしまうはずなのに、昨日は2時間30分もかかってしまった…というのは素晴らしい景色が何度も脚を止めてくれたから。

朝一番にホテルを飛び出て空港へ向かう最中にも、早速石垣島らしい光景が。これはSUP(Stand Up Paddleboard=通称サップ)ってやつですね。一度は乗ってみたいなあ。

私の一般的な知識が間違っていなければ、きっと「ハイビスカス」。南国のイメージフラワーといっても良いですよね。

結局、行きに通った「白保地区」にも少し寄り道して、石垣島らしい朝の空気も吸い込んでおきましょう。こういう民宿で泊まるのもよかったかも知れないなあ。

今日は40分で「石垣空港」に到着。小腹が減っていたので、空港ロビーでご当地っぽいおやつを購入。有名な「さーたーあんだきー」と「紫芋のジェラート」です。朝からおなかを冷やすとは、大阪の2月の朝では考えられないメニューだ。

2日目はレンタカーで観光ドライブ

ということで、空港を目指していた理由は、ここにある「オリックスレンタカー」さんに用事があったから。

ロードバイク旅の様子を期待していた方、申し訳ありません。旅の2日目は「レンタカー旅」です(笑)。

このアラフォー男子に似つかわしくない薄ピンクのダイハツタントちゃんが本日の相棒。ちなみにトランクには輪行袋に入れられたロードバイクが入っています。帰りはまた自走ですからね。

石垣島はロードで一周するなら120kmくらいなので、ビワイチ・アワイチより少し短いくらいだから経験のあるローディーならあっさり回れると思います。

ただ、ロードバイクで一周する分にはいいのですが、現地の風土や絶景を堪能するにはロードバイクだけでは難しい部分もあるので、3泊4日の2日目については、思い切ってレンタカーで観光ポイントを回り切っておこうと考えたのです。

では、早速ドライブスタートです!

2日目のコースはこんな感じ。

昨日自転車で南半分を回れたので、今日は北半分を中心に反時計回りのルート。私的「石垣島で見ておきたい景色」を順番に回ることにします。

「玉取埼展望台」と「サビチ鍾乳洞」で絶景を見る

石垣の東海岸を見下ろすことができる「玉取崎展望台」。高台からの空と海が綺麗です。

一帯は公園になっていて、熱帯植物園っぽくなっていました。

一方で内陸に目をやると、こんもり茂った山。この木々の緑と海空の青の濃さがいかにも楽園チック。

石垣島には「石垣島鍾乳洞」と「サビチ鍾乳洞」という2か所の鍾乳洞があるようで、今回ぜひ見ておこうと思ったのですが、私が訪れたのが小さな方の洞窟「サビチ鍾乳洞」

…ということですが、説明文が難しすぎてよくわかりません。やはり百聞は一見に如かずということで、中に入ってみる方が早そうですね。

おお!しっかり鍾乳洞です!!…といいたいところですが。

入り口からずっと謎の演歌(?)が流しっぱなしになっていて洞窟内にも容赦なく響き渡る歌声、そして工夫のない(失礼)照明が、はるか太古から形成された鍾乳洞の神秘性をしっかり台無しにしてくれています。世に観光鍾乳洞は数あれど、それらをこれっぽっちも研究していないだろう潔さ…(笑)。

とにかくクセが強い、某ナイトスクープのパラダイス的な場所なのでした。

…という、締めくくりを一瞬で裏切ってくれる秘密が、この「サビチ洞」にはあったのです!

約300m、薄暗い鍾乳洞の先に明かりが見えた、そう思った刹那「まぶしっ!」と強い陽の光に目がくらむ。

洞窟を抜けた先には、見たことのない岩場と植物の群生。これは森?なのかな。

この「サビチ洞」、実は貫通トンネル型の鍾乳洞なんです。石垣島ではマイナーな方の鍾乳洞という位置づけですが、それはそれで良いのかもしれない。

というのは…

!!!!

なんだここは…。実際に見たことはないけれど、世界のどこかにはあるような気がしていた光景。

現実ではなく夢や創造の範囲のものだと思うけれど、きっと私的には楽園やパラダイスにこういうイメージを抱いていたのだと思う。それくらい、ピッタリくる美しい景色。

地球は美しい水の惑星でした。

冬場の石垣島。このマイナーな方の鍾乳洞の観光者は私ひとり。

この場所、この景色を、本当に独り占め。波と風の音、そして野鳥の声に包まれたまさに正真正銘の「プライベートビーチ」に佇む私でした。

ここ、マイナー(失礼)で本当に良かった!

そんな楽園には、これまた南国感あふれる果実。パイナップルと少し違う「アダン」の実。

素人目にはとても美味しそうに見えるけれど、食べられません。それにしてもあまりにもパラダイス。

レンタカーライドのスタートから、すでに絶景続きで軽くパニックです。

日本最南端の天文施設「石垣島天文台」へ

海を堪能した後は、一路山のてっぺんへ。

看板のとおり「石垣島天文台」。ここはなんと国立天文台とJAXAが手を組む日本最南端の天文台です。

このお昼間になぜに天文台なのかというと、ひとつはお昼のプログラムでJAXAが誇る体験映像「4D2Uシアター」天体望遠鏡の見学会があったこと、そしてもうひとつは夜の観望会の予約をしたものの「道がわかりにくい」との前評判があったので、事前の下見を兼ねて来た。というわけ。

この天文台が誇る、九州以南最大口径の「むりかぶし望遠鏡」は圧倒的なサイズ感。そういえば、南西諸島は日本で唯一「南十字星」が見える場所でもあります。

お昼のプログラムなのに結構な人が入っているのは、やはりJAXAと天文台のタッグによる科学力の確かな証拠です!4D2Uシアターと望遠鏡見学、実際の星空ではないけれど没入感のあるプログラムでした。意外と知られていないかもしれないけれど、おススメですよ!

天文台で体験プログラムを終えて、一旦街へ戻ろうか…というときに出会ったのが謎の鳥。

これは「クイナ」、本州では見かけない鳥ですね。彼らは走るのが超速い。カメラを向けたらあっという間に森に消えていきましたが、南国の野生動物を見られてラッキーです。

石垣の鉄板観光スポット「川平湾」

次の目的地への移動中、岬の手前で出会ったのがジャージー牛の「パクチー」ちゃん。かわいい…。

せっかくなので「子牛モデル」としてスカウトさせてもらいました。石垣の風景とともに私の旅の壁紙になってもらいましょう。パクチーかわいい…(2度目)

そんなジャージー牛さんのミルクから作った「飲むヨーグルト」は、さっぱり濃厚という不思議で美味しい飲み心地でした。

パクチーちゃんも大人になったらいい乳牛になるんだよ。と言って名残惜しくもお別れ。

石垣島といえば…おそらくこの光景。

ここは「川平湾(かびらわん)」。エメラルドの静かな湾にグラスボートが浮かぶ、アイコニックな光景は石垣島のシンボルでもあります。

高台から見下ろす景色、砂浜から眺める景色、ともに本州では見ることができない独特の色彩の美しい景色ではあるのですが、人も多く遊覧船などのサービスも充実していて…。

私はさきほど「サビチ洞」にて究極の楽園を手に入れてしまったので、実は少し物足りなく感じてしまいました。良くも悪くもここは「観光地」としてのトップであることは間違いないんだけれど。

2月だけど容赦なく暑いので、デザートが捗ってしまう。

このジャージー牛のソフトクリーム「塩ちんすこう」の組み合わせはクセになります

1日ぶり2度目の来訪「石垣御神埼灯台」でサンセット

そして、昨日のリベンジ。思い残していた「御神埼灯台(おがんさきとうだい)」でのサンセットをレンタカーの今日なら最後まで見ることができる!

時間はピッタリ日の入りの30分前、時間的にもいい感じに日暮れてきていますよ。

南の島の、西の果て。やはりここからの景色に間違いはなかった。

石垣で見る夕陽は世界のあちら側へ沈んでいくのですね。あの向こうには太平洋が広がっていて、その先には大陸があって、見知らぬ人たちが暮らす見知らぬ土地が広がっている…。

そんなあてもない想像を膨らませながら、ぼーっと夕陽を見ること30分。

どこのどなたか存じ上げませんが、いい感じのカップルのシルエットが景色の美しさにまた拍車をかけてくれます。

水平線の向こうに雲がかかっているので、少し高い位置での日没。これもまたいいじゃないか。

美しく儚い時間を過ごしたら、一度街へもどるとしましょう。

満点の星空で1日を締めくくる「石垣島天文台」

そう、すっかりお腹がへっているのですよ。よく考えたらお昼食べてないし…ということで、次の目的地へ行く前に、一旦市街地へ戻っての夕食タイムです。

石垣ではこれを食べておきたかった「八重山そば」そして「ソーキ」。美味しく頂きました!

本日のファイナルは、満を持しての「石垣島天文台」。お昼間の下見のおかげで迷わず着くことができました。

やはり夜のプログラムは人気があって完全予約制。よく見ると昼間の体験会でお見掛けした方もちらほら。やはり本命は夜ですもんね。今日はこの「むりかぶし望遠鏡」で星を眺めるのです。

手元のパンフによると、八重山は「日本で一番星が見える場所」と謳われています。天文ボランティアの方による解説と望遠鏡の操作で素人では決して見ることができない星たちを大きく見ることができました。

この季節、南十字星が観測できるのは深夜2時。南の低い位置に見えるらしいのですが、さすがにここで見るわけにもいかず。でもそんな星たちが見れる場所に来たんだ…」という事実だけでも十分に満足することができました。

天体観測が終わった後は、カメラを片手に自分自身の手で星空撮影。

天文ドームの立体感と空に瞬く星たちを収めたかったのだけれど、この頃の私の腕と知識では、上手にとることは叶いませんでした。今ならば!とブログを書きながら悔しい思いをしている私。

深夜のプログラムを終えて、無事ホテルに帰着。思い返せば、今日も本当にいろいろを見て感じることができました。

ロードバイクでも良かったのかもしれませんが、せっかくの南国を味わい尽くすには「観光」にフォーカスする日があってもいいと思う。そう思って設定した2日目レンタカー旅。これはこれで、悔いなく「石垣島」を堪能することができました。

さあ、折り返して明日は3日目。実は石垣島を離れ別の島へ渡ることを計画しているのですが…。

とにかく夜も遅いので、買いだめしてあるコンビニ飯を夜食に頂いたら、ベッドに入りましょう。

おやすみなさい。

3日目へつづく…。

コメント