【サイクルモードライド大阪2022】に行ってきました!

自転車×日記

数年ぶりに行ってきました!【サイクルモードライド大阪2022】

思い返せば「ロードバイクを買おう!」と思った動機は、その昔「インテックス大阪」で開催された、「第1回サイクルモード」でした。ちょうど日本のロードバイクブームに火が付いた頃でしたね。

今回は、ウワサの【グラベルロード】や【E-bike】を体験しておくことが目的。さらに子どもが「ロードバイクに乗ってみたい!」というので、親子で参戦です。

3月6日(日)午前9時30分。会場入口から万博公園東口まで、ずらーーーーーっと人が並んでいます。

ブームもこなれてきたと思うのですが、相変わらずの人。人。人。
でも、自転車を愛する人たちが、これだけたくさんいるんだと思うと嬉しいですね。

ちなみに、回数を重ねるごとに【受付スタッフのオペレーション】がどんどん向上しているのは嬉しい。万博公園での初回の時を思えば、雲泥の差です…(笑)

また、オリンピックでBMXが注目を浴びたので、会場入り口に大きなブースができていたのも特徴ですね。自転車文化は確実に進歩しています。

私といえば、昨年まではハイエンドロード試乗の列に並んでtarmacの軽さやdogmaの硬さに感動していたのですが、「こんなもんで旅できるか!」と思って以来、ロードの試乗に興味がなくなっちゃいました。これも数年かけて、自分のライドスタイルが確立されたからかもしれません。

というわけで、今回は列に並ぶ気もさらさらないので【親子でのんびり五目バイク試乗会】を楽しみましょう。

では本日の1台目、【HONBIKE】の【HONBIKE】20インチのE-BIKEです。

さっそく飛び道具的なモデルなんですが、特徴を並べると…
/チェーンレス(モータードライブ?)/前後片持ちフォーク/フォールディング/ハンドルライト一体成型/専用サドル/

…と、おそらく市販規格の自転車パーツをほとんど利用していない、完全独自規格モデルです。クランクペダルの存在がかろうじて「自転車の一種でーす」と主張している。これは「自転車」というより、近未来的な「シティームーバー」という言葉が似合いますね。自転車界の「テスラ」的な感じ。

ちなみに、この【HONBIKE】は今回一番の出展規模。新進気鋭のメーカーとしてかなり大掛かりなプロモーションをされていました。子どもはここのガラガラくじでスマートウォッチを当てました。販促グッズにしては贅沢すぎでしょう(笑)。

子どもが「ロードに乗りたい!」と言ったので手近なブースへ…

なんと、そこは我らの【東京サンエス】こと【OnebyESU(ワンバイエス)】さん!!
愛しの「にゃんこステム」には大変お世話になっていますが、なんとフレームも作っていたとは…!

ということで【OnebyESU】の【JFF(ジャパニーズ・フィット・フレーム】に試乗です。

私のモデルは【クロモリ+ディスク+油圧+電動+幅広タイヤ】の全部入りグラベル系ロード。
まず感動したのは油圧ディスクブレーキ。とにかく軽すぎます。「抵抗やフリクションロスが限りなくゼロに近い…」。電動シフトは便利だけど感触が苦手かなあ。
乗り心地は「まろやか」。フレームのジオメトリもありますが、殆どタイヤのお仕事ですね。
ともあれ手元の「グラベルっぽいロード」と真の「グラベル系ロード」には越えられない壁があることがわかりました。(笑)

で、子どもはXSサイズの【アルミ+リム+紐コンポ】のトラディショナルな仕様。これを一丁前に乗りこなしています。
彼のバイクは【ミニベロ×ロード改】仕様なので、フルサイズへのランクアップを狙っているのです。そんな彼が気に入ったのが【フレアハンドル】。ワンバイエスの妙技である絶妙な機能デザインは小学生にもわかる正義の心が詰まっているのでした。

初めてのメーカー【POLYGON(ポリゴン)】。調べるとインドネシアのバイクメーカーです。

子どもの試乗車はロードモデルの【STRATTOS】ランチアみたいでカッコイイ!
アルミフレームにクラリスコンポで、9万円台。最近ではリーズナブルに感じますが、一昔前ならきっと7万円台。やはり世界の自転車物価は上がってますね。

私は初めてMTBに挑戦。ハードテールの【CASCADE】に試乗。
エントリーモデルでなんと5万円台。これは文句ないプライスです。けれど…重い。やはりバイクに軽さは重要なファクターだ。

ちなみにこのMTBで【オフロードエリア】を走ってみました。確か今まで試乗コースは舗装路しか用意されていなかっと思うので、このエリアができたことはとても嬉しい。MTBもそうですが流行りのグラベルロードも実際にグラベル走ってみないと良さがわからないですし…と、言いながら実際は【芝エリア+短距離周回】だったので満足感はあまり高くありませんでしたが。次回以降にオフロードエリアを拡充してもらえるととても嬉しいなあ…。

そんな私を見てMTBに乗ってみたくなった子どもがチョイスしたのが【MONGOOSE】のフルサスMTB【SALVO】硬派だ…。小学生の彼には重すぎて乗りこなせていませんでしたが。(笑)

私は本格グラベルロード【SALSA】の【WARBIRD】に。ワンバイエスのJFFに試乗した時、ブースの方が「これはグラベルではなくロードジオメトリです。」とはっきりおっしゃったのですが、なるほど本物の【グラベルロード】はさらに色々違いました。
【幅広ブロックタイヤ+幅広フォーク+スローピング強いフレーム+GRXコンポ】で完全にオフロードに寄ってますね。非常に面白かったのですが、自転車旅人としては「ありよりのなし」。やっぱり重いし取り回しがしにくい。アメリカの荒野を行く旅であればこの子を選ぶかもしれませんが、当面日本国内の旅ですし。
でも、自転車単体で見るとすごく良くて魅力的なモデルでした。

会場へは朝イチに入りましたが、いつの間にかどんどん人が増えてきています。

やっぱり【有名メーカー×大手代理店】のブースには行列ができていますね。でも一昔前はロード一辺倒だったのが、今はE-BIKEやグラベル系が増えて、いい意味でブースがにぎわっています。コロナ禍で自転車にスポットライトがあたったこともあり、これから益々盛り上がるといいですね。

ちなみにこの日の私の裏目標は【自転車アパレル】と【旅情報】。アパレルってネットでも店舗でもあまり種類を扱っていないので、こういう「蚤の市」的な場所だと面白いものが手に入りやすいのです。
そして旅については観光やサイクリングに力を入れている自治体がブースを出展してパンフやマップを置いてくれているので、今後の旅の大きな材料になるのです。

という野望を秘めながらも、子どもに引っ張られまだまだ試乗を重ねていく私たち。

いろいろな意味で一番衝撃だったのが、この【STRIDA】。写真ですべて伝わる異端児っぷり。子どもはコレが一番楽しかったそうな。

この子は元々イギリスのモデルだそうです。日本でも折り畳み&ミニベロブームの時に雑誌等でお見かけしてましたが…見た目以上に乗り心地がヤバいですよ。
とにかくジオメトリがおかしい。どの自転車とも違う極端な「後ろ寄り姿勢」、そして「ベルトドライブ」かつ「超大径チェーンリング」で前に押し出すようなペダリングはリカンベントみたい。これがシングルスピードなのにモーターついてるのかと思うくらい「ペダルが軽い」んです。
そして特筆すべきはハンドリング。単純に「アブナイ」(笑)。片手運転とか無理です。ピーキーに過ぎます。こんなにコワイ試乗車は初めてでした。
というわけで、まったく謎の乗り物でしたが、UFO的な魅力を醸しだしてくれています。オフィスムーバー的な超短区間移動のフォールディングと割り切れば、これはこれでありです。

この日最後の試乗車は、子どもの希望で【電動ロードバイク】。君、目の付け所がすごいね…。
ということで、E-BIKEといえば今やメジャーブランドである【BESV(ベスビー)】の【JR1】に親子そろって試乗。

いいバイクです。しかしロードの形はしていますが「良くも悪くもE-BIKE」ですね。楽だけどロードバイクとしてのライド感や操作感がどうしても足りません。レースやロングライドをする人はきっと選ばなくて、きっと「ロードに乗ってみたいけれど体力には自信がない」という年配の方などがターゲットになるんだと思います。昔YAMAHAの電動ロードにも乗ったことがあるのですが、そのころから考えると徐々に軽くなり乗り味もロードに近づいてきていることは実感できましたし、メーカーの本気度はとても伝わってきました。

最後に今回一番大きな試乗車です。【サイクルキャビン】とありますが、徳島県域で運行している「バイクを詰めるバス」ですね。一時期しまなみ海道でも流行ったんですが、さらに自転車積載量を上げてきました。

思い切って前半分をバイク積載エリアに。無理のない固定方式はバイクを一切傷めませんし、タイヤを外す等の手間もないので非常に快適。

人は後ろに座ってワイワイガヤガヤできる。これってグループライドに最適な感じですね。10~20人くらいのサークルで貸し切ったら最高のやつですよ。

なんやかんや楽しみつつ、会場を出て自分のバイクにまたがると「そうそう、これこれ!」となるのが自転車人の性(さが)ですね。やっぱり自分のバイクが一番です。(笑)

そんなこんなで、今回は親子2人でサイクルモードを楽しんできましたが、2日目の午後を回ってしまったのでアパレル関係は手に入らず、裏目標は達成ならずでした。それでも旅パンフはたくさん手に入れたから良しとしましょう。

ということで、今回はいつもと違うジャンルの自転車に多く乗れて、とてもいい体験ができた1日となりました。さっそく来年の開催が楽しみだ!

おしまい。

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