ある日曜日の朝。「今日は暑いので走るのどうしようかなー」と悩みながらインスタを流し見していると目に入ってきたのが【チャリサイ!】の文字。
困ったときのハブ拠点【さくらであい館】で自転車イベントが本日開催されている模様。これは行かねばなりませんね。
というわけでラレーくんにまたがって約40分で到着。であい館と背割堤には物販テント、河川敷には試乗ブースがあって、そこそこの賑わいです。
バイクはであい館側のサイクルラックに置いて、さっそくブース巡りをしましょう。
さくらであい館と背割堤は日ごろからサイクリストでにぎわっている場所なので、とても景観と雰囲気になじんでいるイベントですね。なんというか自然体で落ち着いて回ることができます。
物販コーナーには特別価格のパーツやウェアがあって、おこづかい持ってきたらよかった…と少し後悔。個人的にはハンドメイドのサイクルキャップ【kiicaps】さんで帽子を買っておきたかった!
充実したアイテムに目の保養だけはしっかりさせてもらって、河川敷の試乗エリアに向かいます。背割堤の河川敷は往復2km。サイクルモードの試乗コースに勝るとも劣らない好条件ですね。これは嬉しい!
この日は特色ある個性的なバイクたちが多く、いろいろ目移りしちゃいます。一人なのでタンデムに乗れないのは少し残念(笑)。
来場したのが午後だったので、混雑はしておらずご指名バイクには待ち時間なしで乗れるという好条件!閉会まであまり時間がないので、たくさんは乗れませんでしたが、それでも興味のあるバイクには全部乗ることができました。
それでは以下、自称「自転車旅人」による素人インプレッションです。
①【birdy スタッフさんカスタム】
手軽な輪行旅の機材としてbirdyには前々から興味があったんです。その昔はBD-1だったはず。ライセンスなんかの関係でいろいろあったんでしょうね。で、こちらのマシンはスタッフさんの私物。ロード仕様にカリッカリのカスタムが施してありますが、なぜか試乗車。ありがとうございます。
我が家には20インチのミニベロロード【BRUNO ROAD20】と【RENAULT ULTRA LIGHT7】がありますが、そのどちらとも違う乗り味。やはり前後のサスペンションがいい乗り味を出してくれています。18インチのカーボンバトンホイールにドロップハンドル&ディスクブレーキ。ミニベロの運転には慣れが必要ですが、ここまでぶっ飛んでると完全なオーナー専用機ですね。クセは相当強いですが、軽く・速く・柔らかく、三拍子そろったとてもいいバイクでした。
②【MULLER Stiletto】
日本のスチールバイクメーカー(ビルダー??)のMULLER(ミューラー)は、美しいフレームのクロモリバイクをラインナップしています。今回試乗したのは、真っ赤なチューブとメッキラグが美しい「Stilett」。1インチという細めのチューブを使い、なおかつシートステーの接合部が一本の「モノステー」仕様のバイク。
残念ながらフレームサイズが私には小さすぎて、どっかり座り込むようなポジションになりましたが、それでも路面の振動をいなしてくれる柔らかな乗り味を体験できました。久しぶりに触れるカンパニョーロのシフターもこのバイクには似合いますね。個人的に響いたのはホイールとタイヤ。古き良き手組のナローリム(たぶん)にチューブラータイヤ(たぶん)はフレームとの相性が抜群で、まさに「シルキーライド」。
ラレー君もいい仕事をしてくれるんですが、同じクロモリでもずいぶん違った味付けです。うーん、自分サイズでオーダーしたいなあ…。
③【YONEX CARBONEX HR】
あのCARBONEXに生まれて初めてまたがってみました。他のイベントの試乗はだいたい並んじゃうのでパスしていましたが今回は待ちなし。イエーイ!
いわゆるハイエンドバイクと呼ばれる部類のこのマシンは…正直いうと「硬い」というだけの感想です。というのも試乗コースの平坦2kmでは、この子の素性や性格は引き出せないと思っていいでしょう。クロモリやアルミから初めてカーボンに乗ったときはその違いに驚いたりするのですが、今やカーボンバイクにまたがる私として、試乗の速度域では違いは感じませんでした。
まあ、しっかり引き出すならポジションまでぴったり合わせたうえで限界まで追い込んでやっと違いがわかる…ということでしょうね。
面白いところでいうと、トップキャップのボルトがセンターにない。ということ。これはきっとケーブル内蔵のためにとられた手段なんでしょう。
ともあれ私には似合わないレースバイク。乗ってみた嬉しさはあるものの、この子と旅はできません(笑)。
④【Cannondale SUPERSIX EVO】
プロ機材だ!EFエデュケーション&ラファだ!!と見ただけでテンションがあがる私。ウランやヒューカーシーが乗ってるバイクにのれるなんて…幸せ。
機材としてのインプレッションはYONEXに乗ったときと同じ。試乗&平坦ではフレーム素性なんてわかりません。それより共通して感じたのは「ディスクブレーキ用ホイール」の硬さ。これも試乗条件で素性はわかりにくいものかもしれませんが、ブレーキ制動力にホイールが引っ張られないよう、相当硬く組んである(たぶん)。つまり「味のない硬質なホイール」です。DB仕様では乗り味のほとんどをタイヤが担っているんじゃないでしょうか。それくらいリムブレーキのホイールとは乗り味が違うように感じます。
ハイエンドバイクというよりは、プロ機材に乗ったという喜びが勝りますね。違いはわからないものの、このロゴとカラーリングにしびれます。サイクルロードレースのファンとして十分満足&感動したのでした。
今回は4台の試乗でしたが、MULLERのStiletteは本当に欲しくなってしまった…(笑)
この【チャリサイ!】は個人的にサイクルモードより好きです。落ち着いた雰囲気と勝手知ったる場所でのイベントはホーム感があってとてもいいですね。次回は2022秋、11月中旬に実施を予定されていますので。興味のある方はぜひどうぞ!
おしまい。
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