【柳谷観音 楊谷寺】へ紫陽花ライド

自転車×日記

めずらしく季節のライドの記事を書いてみようと思います。
というのも、思ったよりも6月の紫陽花がきれいだったから。

以前に当ブログで紹介した【京都西山三山】の【柳谷観音 楊谷寺】は「紫陽花寺」として有名だそうで、6月ライドとしては行ってみる価値が十分ありそうだな、ということでお出かけしてきました。

きっとロードバイクに乗ってなかったら来ることもなかった場所でもありますし、折角なので美しい光景を備忘録として残しておきたいので、今回は文章少なめで写真主体の記事です。

ルートは左下からの時計回りコース。高槻から【神峯山寺】を入り口に、川久保~ペニーカントリーを経由して【楊谷寺】へ。距離33km、獲得標高550m、実走行1時間40分。現地の撮り歩きが2時間という完全観光コースでした。

朝8時台に自宅を出発。経由地になる【神峯山寺】は大きな寺院で見ごたえのある場所なんですが、今回は【楊谷寺】が目的なので入り口で写真だけいただいておきます。

ここは紅葉がそれはそれは美しいらしいので、秋ライドの候補としてストック。

ちなみに神峯山参道の入り口が特徴的。これは「勧請掛(かんじょうがけ)」といって、縄に樒(しきみ)を釣りしたもので「聖地との境界」を意味するらしいので覚えておきましょう。

高槻からゆっくり山中を走りながら長岡京市まで、片道約60分のちょうどいいトレーニングライドを兼ねて【柳谷観音 楊谷寺】に到着しました。

お寺の道路周辺にはアジサイが咲いていて、一帯が季節感あふれるエリアになっています。

驚いたのが車の数&人の数。9時開園の一番乗りのつもりで行ったんですが、すでに駐車場は満車。遠くから見ても人でごった返しているのがわかります。やはり「紫陽花ウィーク」まっ盛り、山門前の屋台なんか初めて見ました(笑)。

人込みは好きではないのですが、折角来たので思い切って入山の列に並びます。あ、ちなみに拝観料は「紫陽花ウィーク」につき700円でした。

チケット購入を待つ間にパンフ台に目をやると…ん!?「京都西山ヒルクライム参拝」だと!??
このあいだ回ったばかりなのに、気づかなかった。9月までやってるらしいので、またチャレンジしてみようかなあ。

入り口から込み合っていて人がなかなか動かない原因がコレ。「花手水」です。前回も書きましたがこの楊谷寺が「花手水発祥の地」とのこと。ちなみに、ここまでされると手水できないですよね。みなさん手を清めずにひたすら写真を撮っておられました。(私もですが…)

それにしても色とりどりの花で美しく飾られています。

寺院内のいたるところが紫陽花で飾られています。前回来た時は「新緑ウィーク」の期間だったのでもう少しおとなしいイメージでしたが、本当に紫陽花だらけ。生花だけでなく折り紙で飾られているところもあってなんだか素敵です。

本堂を取り囲むようにある紫陽花の植え込みに沿って庭園を歩いていきます。新緑の木々と紫陽花で自然のフレームができちゃうのもうれしいところ。

色とりどりの紫陽花たち。その数、京都最大規模の約5,000株。らしい。

紫陽花にはたくさんの色や品種があるらしいのですが、個人的には「ガクアジサイ」の仲間たちがかわいくて好きです。

インスタ映えしそうな「ハート形」の紫陽花。放っておくと「みつけると恋愛成就する」とか勝手に言われそう(笑)。

お寺側の仕掛けもしっかりと。ベンチの背もたれが「ハート形」に切り抜かれています。こういうアクセントもいちいち素敵ですよね。

ちなみにこのハートを逆さにすると日本古来の「猪の目(いのめ)」柄になるので、それも由緒とする旨もある模様。

さて、紫陽花ライドの裏テーマとして「上書院」を拝観するのも今回の目的。受付時に上書院の拝観料800円を支払うのですが、ここは時間指定制になっています。

少し早めに堂内に入って、待ち時間を利用してお部屋や庭園の写真をいただきます。

中庭にも「花手水」。ひしゃくには「そうだ 京都、いこう。」の焼き印でひそかにキャンペーン。

待合室となる【書院】から日本庭園を眺める。美しくのんびりした時間が流れるこの場所が好き。

時間になったので、いよいよ「上書院」へ。この階段がいい感じですね。

上書院】ここは明治以降、公家などの上流階級の方しか入られなかった場所とのことです。質素かつ美しい書院の設えと本堂に向けて上から見下ろす景観は絶品です。

上書院の2階から眺める日本庭園。新緑も十分美しいですが、紅葉の時期を考えるとわくわくする眺めですね。

インスタで拡散され、今や日本庭園の撮り方の代表選手「リフレクション」。なんで和室から庭園がリフレクションできるのかずっと不思議だったんですが、わかりました。これ、書院の磨かれた机の反射なんですよ。

「箱階段」を上がると上書院の3階。ここから見下ろす風景も素敵です。縁側に腰をおろし、時間いっぱいまで景色を眺める贅沢な時間。やはり紅葉の時期に来たくなりますね。

上書院の見学を終えて堂内を巡回。いたるところに素敵な小物たちがあって参拝者を飽きさせません。

奥の院】へ続く渡り廊下。いや渡り階段。この日は曇りで薄暗かったのがかえって良かった。日陰と裸電球のコントラストがとても素敵でした。

なんだか素敵なロケーション。電球がLED化されていない(と思う)のがいい感じにノスタルジック。

「奥の院」から屋外へ出ると「ガクアジサイ」の群生。うーん、可憐だ!

全体的に青が多いので、赤やピンクの花が余計に際立ってきれいに見えます。

入山時に気づかなかったのですが、花手水の手前にハートフレームが。

このカエルがかわいすぎて。意外と気づかれない子。

帰りがけにも撮ってしまう、美しすぎる花手水。やはりこれでは手水できないと思ってしまう(笑)。

まあ、そんなこんなで、まさに紫陽花シーズン真っ盛りの【柳谷観音 楊谷寺】へ行ってきました。というお話でした。

ちなみに翌日、茨木の山中にある【見山の郷】にもアジサイを見に行ってきました。

こちらは施設の中ではなく、すこし先にある棚田の土手の一面に紫陽花が植栽されているエリアです。地元では有名なのでトレーニングついでの立ち寄りでしたが、なかなかの迫力と美しさ。

紫陽花シーズンは6月いっぱいだと思われますが、季節のライドとして取り入れてみるものいいですね。

おっさんライダーですが、すこし乙女心のときめいた6月の自転車日記でした。というお話。

めでたし、めでたし。

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