涼を求めて宇治田原へ【風鈴寺・正寿院】

自転車×日記

夏になって気温が上がってくると途端にパフォーマンスが下がってくるので、この季節は旅に出ないようにしています。どうやら私の体は体温調整が苦手らしい。

そうなると少しでも涼しい場所を走っておこうと、早朝に地元の山間部をプチライドするのが夏の定番スタイルになるのですが、今回はインスタで素敵な「涼」を感じられそうな写真を見かけたので、少し足を延ばして走ってみることに。

目指すは、京都府宇治市宇治田原にある【正寿院】、別名【風鈴寺】です。

暑さに負けないためには早朝スタートが大切。スタート地点となるのはおなじみの【さくらであい館】。すでに京都・大阪のローディーが朝早くから集まってきていますよ。みなさん考えることは一緒ですね。

早速、木津川沿いのサイクリングロードを宇治方面に。途中の【流れ橋】ではどうしても写真を撮りたくなってしまう私。かつてここを素通りしたことはないと思う。

山城大橋まで走ったらサイクリングロードから国道へスイッチ。307号線沿いに東へ進んでいきましょう。

日も高くなり、ずいぶん暑くなってきたなあ…と思ったところに現れたのが【峠茶屋】。なんてすばらしいタイミング!ソフトクリームの看板を見たら立ち寄るしかありませんね。

宇治の茶畑直近の「抹茶ソフトクリーム」はほろ苦くて非常に美味でした。ここでライフを回復!

国道にはブルーライン…ではなくブラウンラインが。これはお茶の色という理解でいいのでしょうか?
なんたって「茶イクルライン」ですもんね。

「茶イクルライン」の名の通り、風景は茶畑に切り替わってきましたよ。この奥行きと立体感は独特。その上の住宅地の風景もあわせて、まさに「お茶の街」ですね。大阪では見ることがない風景だ。

茶畑のアルプス…みたいな光景。風を通すための扇風機(?)がくるくる回っているのがなんとも長閑(のどか)で可愛らしい。

気温はかなり上がっているのですが、風通しがいいからか、それほど暑さを感じさせません。

307号線を進むと峠に大きなトンネルが待ち構えています。ここからはバイパス道になっていて自転車は走行不可。【正寿院】はちょうどここからの迂回路の先にありました。

お寺に近づくと、チリンチリンと風鈴の音が聞こえてくるので、ここが目的の場所だとわかります。駐車場にはサイクルラックもあって嬉しい♪

入り口にあったのは別棟の客殿らしく、本堂は少し上ったところにありました。石段の先から参道にそった風鈴のゲートが素敵ですね。

ここからは写真だけで…

…というような、色とりどりの風鈴が飾られています。丘の斜面に位置するからか、終始穏やかな風が吹いていて、美しい音色は絶えることがありません。

風景と空気感からくる「涼」はまさに夏の風物詩。実気温は高いはずですが、確かに涼しさを感じるのです。

数えきれないくらいの風鈴一つひとつに花を入れるのは相当大変な作業のハズ…おもてなしの心づかいに感謝ですね。

こちらが本堂。風鈴は夏の季節の演出だそうですが、お堂の中の雰囲気も素晴らしいのです。

本堂のふすまの装飾に迫力を感じます。金色のふすまにトラの絵を見ると「一休さん」を思い出してしますが、あれはたしか屏風の話。

【正寿院】は本堂のほかに、客殿である「即天の間」も有名です。ハート形の窓「猪の目窓」や「花の天井画」が素敵なのですが、夏真っ盛り、汗だくジャージのローディーには似つかわしくないと判断したので潔く諦めました。(笑)

帰路にはこんなかわいいお茶屋さんも。茶畑のおさんぽができるようです。

下り基調の国道をのんびり走って木津川沿いに。この鉄橋の感じも好きなんですよね。

お昼過ぎには【さくらであい館】に帰着。日が高くなるとローディーが減る不思議(笑)。夏だから仕方ありませんね。

暑い日ではあったのですが、たくさんの風鈴の音に「涼」を感じたライドでした。

めでたし、めでたし。

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