この間まで「暑い、暑い…」って言ってたのに、気が付くともう「肌寒い…」。季節の変わり目が急すぎて体調も整えにくい今日この頃です。
先日の熊本・阿蘇ライドで、お小遣いを使い込んでしまった私は、当面旅に出ることができないので、近場の「紅葉」を見にふらっと走りに出かけることにしました。というのが今回のお話。
インスタ界隈で、素敵な紅葉の写真が上がり始めたころ、ふと目に留まったのが「京都の桂坂」。
写真で見ると紅く染まった並木道がとても美しい。これは素敵な光景だ!
場所は、京都の西山沿い。高台にある住宅地の街路らしいのですが、拠点である大阪北摂からもそう遠くない距離にあるので、カメラだけ背負って早速見に行ってみることにしました。
今回のルートは、茨木から亀岡に抜ける府道46号線を走り、亀岡を横断する国道9号線を走り「老ノ坂峠」を越えて「桂坂」へ。全行程60km、約3時間、という走行プランです。
茨木の山間部はまだ紅葉が始まってはいないけれど、大丈夫かなあ。
幸いにしてお日柄も良く、半そでジャージにジレというウェアリングでしたが、あまり寒い思いをすることなく亀岡市街に到着。
北摂からの亀岡の入り口「鍬山神社」のモミジは真っ赤。まさに紅葉の季節。山一つ越えるだけで季節感が変わるのも面白いですね。
季節はちょうど七五三。着飾った子どもたちが境内をさらに華やかに彩っていました。
亀岡の好きな眺め。平らな盆地をぐるっと囲む低い山々。
亀岡には「霧のテラス」という絶景スポットがありますが、この日はきっと大当たり。山のすそ野にたなびく霞は、テラスから見ると一面の雲海になるんです。うーん、これなら立ち寄っておけばよかった。
ニュータウンの一角には昭和感が残る。この感じが好き。
亀岡と京都をつなぐ国道9号線は自転車乗りには鬼門、というのが通説。これだけ走りにくい道も珍しい。
旧来の峠道は大動脈ではあるものの、道幅の拡幅なんて難しいのでしょう。大型トラックや商用車がひっきりなしに右肩スレスレを追い越していきます。
この国道9号線と「老ノ坂峠」は京都側からはまず自転車で走ろうとは思えないほどの交通量と道幅なのですが、実は亀岡側からだと意外に走りやすい…という不確かな情報を耳にしたので、確かめるためにあえてチョイスした。というのが実情。
おお、ウワサは本当だった!途中から、歩行者・自転車専用道として、旧道が整備されていました。
おそらく古い車道トンネルを迂回ルートとして再整備したのかな。おそらく使われることのない「非常用電話」がかつてのメインのトンネルであったことをうかがわせます。
そして、目的の「桂坂」はこの「老ノ坂トンネル」を抜けて、ほんの近くにあるのです。
峠を越えて、少し下って、左折したらすでに「桂坂」。西山へのアクセスとしても意外に便利なルートでした。
おお!すでに街路樹が真っ赤!!
黄色い市バスと紅葉した並木のコントラストもなかなか良いですね。
個人的に興奮したのがこの「ラウンドアバウト」。ヨーロッパのロードレースでおなじみの光景ですが、日本ではまだ珍しい光景。意味なく2~3週回ってしまった私。
どーーーん!!とはるか遠くまで抜ける「モミジバフウ」の並木道。これを見に来た!!!
住宅街にあってこの光景は、なんとも素晴らしいですね。街中にカメラマンをたくさん見かけたのにも納得です。
住宅街の一角なので、あまりにウロウロすると近所迷惑にもなってしまいます。滞在時間や撮影場所には十分に気を遣う必要があるものの、身近で秋を感じるにはとても良いロケーション。
緑と赤のコントラストが素敵だったので。あと空の青も。
毛筆体の看板。やけに味があって素敵。
桂坂で紅葉を堪能したのち、「丹波街道」そして「西国街道」を伝って大阪へ。
長岡天神。正式には「長岡天満宮」に立ち寄ったけど、ここはまだ色づいていない。季節の巡り方って本当に不思議です。
思いついて、ふらっと紅葉を見に行った半日ライド。
大阪北摂から京都西山は意外と走りやすく、紅葉スポットにも恵まれた場所だった!
…というお話でした。
めでたし、めでたし。
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