2023年(令和5年)新年のごあいさつ
2023年、新年あけましておめでとうございます!
毎年、年始三が日のどこかで初詣を称して、その年の走り初めをすることにしている私。
2022年の初詣ライドは、滋賀県の南湖沿いにある「建部大社・日吉大社・近江神宮」の近江三社をお参りしましたが、今回は少し足を延ばして彦根にある「多賀大社」に初詣に行くことにしました。
「お多賀さん」の愛称で親しまれる多賀大社は、伊邪那美大神・伊邪那美大神をお祀りされています。以前に淡路島の伊弉諾神宮にも行きましたが、国生みの神様としてあまりに有名ですね。
さて、初詣のルートはこんな感じ。
大阪北摂からさくらであい館を経由して、そこから桂川~鴨川を北上。京都市内を縦断したら、国道367号線通称「鯖街道」に入って滋賀方面へ。
そのまま進むと福井県まで行ってしまうので、「堅田」へ出て琵琶湖大橋を渡って、あとは琵琶湖の東岸沿いに彦根を目指す。という道順です。
走行距離119km、実走行時間5時間30分、獲得標高725mという、新年からまずまずのロングライドとなりました。
それでは、はじまり、はじまりー。
年始もさくらであい館から!
お約束どおりになっちゃいますが、今回も「さくらであい館」を経由して旅に出ることにしましょう。
実は大阪からだと微妙にルートがずれるのですが、今回あえてここへ立ち寄ったのには理由があるのです。
それがコレです!! ド・ド・ド・ド…ドローンを導入したのです!!
2022のクリスマスに密かに届いて、そこから国土交通省への機体登録申請や人口密集地域(飛ばしちゃいけない)の把握など着実に準備を進め、2023年に私の自転車旅の新たな相棒として加わってくれました。
そのデビューとして、いつもお世話になっている「さくらであい館」を撮影しておきたかった!
今まで、日本各地の「私的絶景」を自転車とともにカメラに収めてきましたが、これからは「空撮」という手法も取り入れて違った角度から自転車旅を記録していきたいと思います。
ドローンについては現在運用してすぐなのでまだまだ知識・技術不足ですが、こなれてきた頃に機材の紹介記事にしてまとめたいですね。
早春の鴨川は意外に空いていて、河川敷の方が走りやすい。この日は決して暖かくはなかったけれど風もなくいい天気だったので、ゆっくりポタリングペースで対岸にある川床を眺めながら走るのがとても気持ちよかったです。
とはいえ、さすがに三条・四条の橋の上は人でいっぱい。東山・祇園のあたりはきっと人だらけで混雑しているに違いない。
北山あたりまで登ってくると、山々が存在感を増してきます。
東山をすぐ横に走ってきましたが、京都にも数多い神社仏閣があるものの本日は華麗にスルーしていきます。これでいいのだ!
そういえば鴨川沿いではいくつかのローディーのグループをお見掛けしました。皆さん考えることは同じなのでしょう。おそらく京都へ初詣ライドに来られた皆さん。滋賀方面まで残ったのは結局私ひとりなのでした。(笑)
国道367号線「鯖街道」に入っちゃうと補給が困難になるので、宝ヶ池付近のコンビニで昼食休憩。
京都市内でも北に行くほど寒くなってくるのですが、北山あたりからは気温が数度低くなるイメージですね。ここで、しっかり暖をとって再スタートです。
しかし冬ライドは一度暖まってしまうと、出るとき一段と寒く感じますね。一歩踏み出すのに少し勇気が必要なのも冬ライドあるある。
鯖街道からは、雪をかぶる山々がのぞいています。滋賀と京都の境目を縦断する比良山系の山々は冬になると雪化粧をまとって本当に綺麗です。
標高が少し上がると気温は下がる。当たり前のことですが、冬場はこれがキツイ。この鯖街道での外気温は約3℃。しっかりペダリングをして体を温めておかないと下りで冷え切ってしまいます。
琵琶湖大橋と比良山系の山々
鯖街道から県道にスイッチして、無事「堅田」に着くことができました。
とにかくここまでの下りが寒かった…。目の前にはちょうど「道の駅 びわ湖大橋米プラザ」があるので、ここで休憩&暖を取ることにしましょう。
琵琶湖大橋の麓にあるお米プラザには大きな広場があります。人口密集地域(DID地区)からも外れているポイントなので、せっかくだから空撮を挟んでみましょう。
琵琶湖大橋と比良山系の山が見渡せる綺麗な映像に感心。自分の機材ですがまだ慣れていないので自分で撮った気がしないところがポイントですね。(笑)
自分的には、まだまだカメラの方がしっくりきます。
自分の視点、見た景色を忠実に再現するのはやっぱりカメラ。これを手放すことはきっとない。
一方で、見たことがない・見ることができない想像上のイメージを形にして見せてくれるのがドローン。実際にはモニターでしか見ることができないので、実体験とは少し違うけれど可能性という点においては本当にスゴイ。実際には飛ばせる場所や条件は限られるので、使用機会は限定されますね。
しかし、これをいち消費者レベルで扱えてしまう時代になったんだと思うと感慨深いものがあります。昭和の少年が未来に描いたイメージに少しずつ近づいているような気がします。
琵琶湖大橋の頂上(?)には展望所があって、自転車やハイクの人がここから写真を撮るのは恒例。
これはドローンではなくて、橋上からのカメラ撮影。湖面と山並みがとてもきれいです。
ところで最近、ほんの時々ですが高いところで足元がすくむという「高所恐怖症」の症状が現れるようになりました。
高いところがコワイのはどちらかというと気持ちの問題だと思ってたんですが、最近こうやって体に直接サインがくることが増えてきたのはアレですかね、齢のせいでしょうか…。
なんかいつになく、おそるおそる下った琵琶湖大橋なのでした。
守山市の湖岸から、湖面をはさんだ比良山。
冬のお約束の雪化粧は本当に美しくて。街並みとの対比でいうと、アルプスっぽい画にも見えますね。琵琶湖の冬の代表的な景色として、このポイントはぜひ皆さんに知ってもらいたい。
一方で、振り返ると休耕地にいっぱいの「菜の花畑」が。
この日見るまで全く知らなかったのですが、ここも有名な場所の一つのようです。菜の花畑にはスマホを構えたひとがいっぱいで、最初何事かと思いましたが、冬にこれだけの菜の花をみる機会なんてあまりないので、新鮮です。
やっと撮れたーー!!! 「BIWAKO」モニュメント!
インスタ界隈で見ることが多かったのですが、ビワイチでもなぜかスルーしちゃってあとで思い出すことが多いポイントなんですよ。今回、忘れずにリストに入れておいたので、無事に撮影できました。
それにしても三が日だというのに、複数のローディーのみなさんが撮影待ちをされていました。みなさん好きですねー。(人のコト言えない)
湖面を挟んで北西の街が雲で覆われています。あのあたりは吹雪いてそう…
…と思ってみていたら、虹が生まれたーーー!!
なんかすごい瞬間を見ましたよ。でも厚い雲のせいで、この虹がここから大きく弧をえがくことはなかったのでした。それにしても貴重な画です。あれって街中は虹色じゃないですよね。
湖岸に沿って湖東エリアを走る
湖東のお約束。公道なのか私道なのかわからないゾーンで有名な「藤ヶ崎龍神社」。
大きな岩山を背に湖面に突き出た鳥居と御社が素敵な場所で、お気に入りの場所のひとつ。車道からはすこし離れるのですが、この日にお参りされている方は意外に多く、きっと地元の方の初詣だったんだと思います。氏神様というわけですね。
湖畔の砂浜から対岸の山々を眺める。うん、やっぱりアルプス感があるなあ。
寒い日はトイレが近くなるので、相対的に休憩の頻度が高くなります。
近江八幡の湖岸側にある「長命寺」は、これまた大きな岩山の頂に位置するお寺。標高250m地点なので、参拝するには恐ろしく長い石段を登っていく必要があるんですが今回は華麗にパス。以前に上ったことがあるのでいいのです。
その分、ここはドローン君に頑張ってもらいましょう。残念ながらお寺を収めることはできませんでしたが、琵琶湖の広さと近江八幡の田園風景がよくわかりますね。
ザ・近江八幡ともいえる有名な水郷や八幡神社はこの山を越えた内陸部にあるので、一般的なイメージとは少し違う映像になっています。
この琵琶湖の「海」感よ。
先に見えるのは、有人島の「沖島」。あそこにもいずれ行ってみたいのです。
冬ってあまり琵琶湖が話題になることはないのですが、何度も書いている雪をかぶった比良山や深く濃いブルーの湖面など見ごたえのある風景がやっぱり素敵で。自然をダイレクトに感じるのには、冬ライドも大事だなあと思ったりします。
彦根、そして「多賀大社」へ
いよいよ彦根市に突入です。目指す「多賀大社」まではもう少し。
実は季節柄、積雪も覚悟していたのですが幸いなことに路面はノーマル。ただ、とにかく寒い!基本的に田園地帯で風を遮るものがないことと、岐阜との県境にそびえる山地から琵琶湖に向かって吹き下りてくる寒気が容赦なく体温を奪っていきます。
ところで、事前調べでは多賀大社は4時30分に閉門するらしく、時間の面でも中々にあやうい。たいして寄り道をしていないのに結構リミットが厳しいのは、ドローン撮影で時間を使ったことが効いてきている模様。
…あともう少しなんだよなあ、頑張れ自分!!
日が暮れて、多賀大社の参道に到着したのは17時30分ごろ。すでにLIMITオーバーです。
この頃にはもう諦めモードに入っていて「門の前でお参りして、写真だけとって帰ろう」という残念テンションだったのですが、なんと開いていました!!
お正月の三が日ですから、初詣の人出のためにいつもと時間が違ったんですね。本当にありがたい。
入り口には石造りの太鼓橋。なんでも豊臣秀吉が好んで参ったので「太閤橋」とも呼ばれているとか。
夕方になっても多くの人がお参りに来られています。奇跡的にお参りすることができたのもお多賀さんのおかげかもしれませんね。
旅の安全と健康を願って、ここでしっかりとお参りします。「今年も良い年でありますように!」
境内はとても広く15の社が祀られているそうですが、さすがに暗くなったのと帰路のことを考えると長居はできないと判断して、本殿にお参りをしたら多賀大社を後にします。
といっても、門前町があるんですよねー。ここは雰囲気を楽しみながらゆっくり押し歩きです。
そういえば、多賀大社といえば「しゃもじ」。おたまじゃくしに懸けて「お多賀杓子」とな。縁起物で御守りでもあるそうです。そういえば、境内の絵馬もしゃもじでした。
夕暮れ後、門前町から離れると人も少なくなってきます。表参道には静かに明かりがともって、なんともいい雰囲気。
良い初詣のエンディングとなったのでした。
2023初詣ライドのまとめ
午前に大阪を出て、夕方に彦根の多賀大社をお参りする、総行程約120kmの初詣ライド。
苦労してお参りするほど意味があるような気がするのは、サイクリストの体の良い屁理屈です(笑)。
行程はこんな感じ。ただひたすら、北へ北へと進むルートになっていますね。
当たり前のことですが、北に行くほど気温が下がります。彦根あたりからは本当にヤバかった。最終的に輪行地点の「南彦根」までの約3kmで雨に降られたので低体温症一歩手前で駅に滑り込んでギリギリセーフ!というオチがまっていたのでした。
それでも目的地にたどり着き、無事初詣をすることができたのだから今年も幸先の良いスタートとなったのでした。
2023初詣ライドのセルフミッションは、これにて無事にクリアです!
めでたし、めでたし。
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