寒い…っ!!!
でも夏は「暑い」とかいうくせに。と自分につっ込んでおきながらも、この1月はとても冷え込みます。
週末の休みにはトレーニングがてらペダルを回しておきたいけれど、山は積雪や凍結が怖いし、旅も楽しめる気温じゃないし…。
こういう時は遠くへは行かず、地元で軽ーく走るのが私のパターンということで、この日は地元「高槻市」のライド&フォトスポットを巡ることにしましょう。
地元のライドスポット探しにはGoogleMapを活用します。「🔍観光名所」や「🔍史跡」で検索をかけると、地元とはいえ知らない場所が見つかることも多くて重宝するんですよ。
今回見つけたのは「安満宮山古墳(あまみややまこふん)」という高台。どうやら市営の公園墓地の一角に古墳があってそこが展望所になっているようです。
ローディー界隈ではあまりメジャーじゃない…というのもやはり公園墓地ですから、用のない方は基本的にいかない場所ですよね。
私は一応地元になるので、市営公園墓地には行ってもいいはず。ということで、ふらりポタリングペースで向かいます。
高槻の北東部、市街地エリアからいきなり立ち上がる急峻な丘。実際に走るのは1km未満ですが、斜度は9~14%となかなかのもの。
なるほど、この眺望は権力者を祀る場としてふさわしいですね。古墳群があると言われて納得のエリアです。
えっちらおっちら軽いギアを踏みしめて上がっていくと、案内看板が見えてきます。
大阪平野を見渡せる一番いい位置にあるのが、この「安満宮山古墳」。展望場所としては「青龍三年の丘」と呼ばれています。なんでも卑弥呼の時代、三世紀のものらしい。
透明のアクリル板に守られているので、きれいな状態の古墳内部を見ることができます。
この銅鏡(?)はレプリカかも知れませんが、すごい説得力です。遺跡をこんな間近でみられるなんて思ってなかった。高槻市おそるべし…。
カラータイルには、邪馬台国や魏志倭人伝との関係について書かれています。「青龍三年の丘」というのは、ここで見つかった「青龍三年鏡」にちなんで名づけられたのですね。
さて、今回のライドの目的は古墳そのものではなくここからの眺望。狙うは当然「空撮」なのです。
それでは、ドローンテイクオフ!!
肝心の丘側つまり古墳側は撮れていませんが、なにしろ市街地の景色が素晴らしくて…。
とにかく高槻市って思ってたよりずっと都会でびっくりしました。
普段の目線では建物は目にするものの、ここまで立体的なイメージってなかった。
JR東海道線と阪急京都線の間に位置する「安満遺跡公園」が存在感を放っています。こうやって見るとかなり大きな遺跡であることがわかりますね。
自分の住んでいる街を、かなり緻密にかつ俯瞰して見ることができるのってスゴイ。まさか自宅からわずか20分の位置にこんな場所があったなんて。
写真と空撮を楽しんだら、今度は市北西部に向かいます。
新名神高速道路のおかげで、山沿いには走りやすいルートができていますね。
高すぎ&長すぎの高架道路。迫力もさることながら存在そのものにも驚きます。これも現代建築技術のたまものですね。
高速沿いに走ると「原」に出ます。ここには北摂で有名な「摂津峡」があるので、この沢に下りて久々に写真を撮ってみたいと思ったのでした。
上ノ口バス停からマス釣り場まで下る。沢沿いに自転車を走らせると遊歩道にぶつかるので、そこからは押し歩きということに。
摂津峡の沢伝いのハイキング道はほんの数百メートルなので、自転車を押し歩くのには無理がない距離でもあります。
安定の透明度。寒いとはいえ雪は積もっていませんでした。雪化粧も見てみたかったのですがまたの機会ですね。
少しワイルドだけれど、押し歩きなら十分可能なルート。ここ結構おススメです。
以前に行った、旧福知山線廃線敷が全長5kmの押し歩きだったことを考えると、苦労なんてないに等しい。(笑)
寂れた商店の前で。
昭和の時代には、摂津峡も観光地としてメジャーでした。沢沿いに旅館や料亭、土産物屋や商店が軒を連ねていたんですよ。というのも、子どものころに家族で来た記憶があるから。
旅をしていると、こうして自然のなかにポツンと残された建物を見ることが多いのですが、観光バブルとでもいうのか、つまりはかつて団塊の世代のファミリーがそれなりに大きな消費を観光地で行っていたことの証でしょうね。
寂れた感じは好きな風景でもあるのですが、背景には社会や人の都合が垣間見えたりもします。
そしてここでも「空撮」にチャレンジ!
実は「沢を駆け上がる映像」が撮ってみたかったので、この摂津峡に立ち寄ったというわけ。
さすがに木々や岩の間を縫うように飛ぶことになるので緊張しました。途中カメラが止まってしまうのは操作に慣れていない証拠ですね。
曇りがちだったので灰色がかった風景になったのが残念ですが、沢の音を聞きながら写真を撮るのも楽しいものです。
ここも家から20分圏内でいつでも来れちゃうわけだから、天気のいい日にまた来よう。
そんなこんなで、あまりにも寒い日だったので地元で済ませちゃおうという計画でしたが、せっかくなのでドローンをもっていったら意外に地元のポテンシャルは高かったぞ!
というお話でした。
おしまい。
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