「壱岐のモン・サン・ミッシェル」に上陸!【ツールド冬休み】壱岐島編(その3)

ツールド×旅Life

<自転車旅×2日目>壱岐島編

旅の2日目は【壱岐島の北部~東部】を巡る行程。
1日目に午後からの半日ライドで南西部を余裕をもって回れているので、時間&距離的にも十分ゆとりがあります。

この日は、実走ベースで【距離48km、獲得標高650m、実走行時間3時間02分】というプロフィール。ほぼ1日をかけているので十分ゆっくり旅。壱岐島のサイズ感って自転車旅に本当にちょうどいい。そしてやはりどこに行っても絶景が拝めてしまう美しい島なのでした。

旅の朝はゆっくり出発

朝6:30。携帯のアラームで起床。なんかずっと昔は「ホテルといえばモーニングコールサービス」だったことを思い出して、身の回りが便利になったことを実感します。

朝食は7:30に予約しているので、余裕をもって朝風呂…もとい朝温泉に行ってきます。相変わらず貸し切り大浴場なので超贅沢な気分。少し熱めの湯がピリリと交感神経を刺激して体を目覚めさせてくれます。自転車旅を始めたころは自分の限界がわからずに、2日目はたいてい脚がもどらずにパフォーマンスを落としていましたが、今こうやって余裕をもっていられるのは旅に必要な気力&体力が備わってきたからなんでしょう。

温泉から上がって正しい日本の朝食をいただきます。旅先の朝食は自然にご当地の日常のメニューになるのでいつも楽しみ。この日はアオサのお味噌汁とアジのみりん干が美味しかったー!

ところで【旅行】と【旅】は自分の中では「似て非なるもの」であって、【旅行】はなんというか「door to door」。行程よりも目的地の優先度が高いもの。なので高級旅館や立派なホテル、豪華な食事なんかがセットになっちゃう。
対して【旅】は目的地は中継地点であって行程がすべて。ホテルも中継地点の一つとして豪華さよりも安眠と休息を優先しちゃうので、あったかいお布団とお風呂。そしておなか一杯になる食事があれば十分。だからいつも素泊まりプランになってしまうし、その方が【旅】らしくて好き。という自分がいます。

それでは準備を整えて少し遅めのチェックアウト。バイクはお宿の配慮でレンタルサイクル置き場に止めさせてもらってました。ありがとうございました!!

建物は何度か更新もされているのでしょうが、入口に並ぶ碑が国民宿舎の歴史を物語っています。

AM9:00。満を持して2日目の旅スタートです。【国民宿舎 壱岐島荘】そして【湯ノ本温泉】お世話になりました。

海側から眺めると宿舎が高台の上にあることがわかります。あのオーシャンビューのお部屋に泊ったわけですね。改めて良いロケーションでした。この宿、おススメですよ。

走り出して早速の1枚。2月なんですが…。この青々とした草原と温かい日差しと空気。やっぱり【壱岐島】は温暖な島なんでしょうね。そういえば【春一番】というのはこの壱岐の地から生まれた言葉らしいですよ。

さて、ゆっくりと島を北上していきましょう。第一の目的地は【勝本エリア】。なんでも壱岐島随一の漁港だそうです。シーズンには大漁旗をつけた船で漁港が彩られるとか。早速楽しみです。

壱岐島のコースプロフィールは「坂&坂」。8%を基本にした短いアップダウンだけで構成されているのでインターバルトレーニングのよう。頑張りすぎると脚にくるので、ペースは始終ゆっくりを心がけます。

で、なんども峠を越えるわけですが、そのたびにこんな景色が待ち構えているので油断できない。結局峠のたびに脚を止めてカメラを構えちゃうので相変わらず進みません。というかこの島では峠を好きになってしまう。(笑)

山側に目を向けるとこう。
標高はないとはいえ、急峻な斜面の連続なので必然的に【棚田】がベースです。旅行ガイドやらには「どこそこの棚田が綺麗…」とか「日本の棚田百選」とかありますが、この島ほとんど棚田で、見どころも100か所とか越えてる(たぶん)。田植え前の時期にはいたるところで美しい景色が見られるんでしょうね。

壱岐有数の港町【勝本エリア】

峠を越えるたびに海が見えるのが壱岐島。そしてこの峠から目的地である漁港が見えてきましたよ。きっとあそこが【勝本】ですね。

理想的なデザイン感。非の打ちどころがない【湾】。

で、気を抜いたらコレ。
なんというロケーション…。陽の当たる坂道と東シナ海が美しすぎる。あと暑い…でも2月。

こんなに峠道が楽しいとは思わなかった!というくらいにアップダウンと絶景を満喫してたどり着いたのが【勝本】。

意外と知られていませんが、ここ【勝本】は豊臣秀吉が朝鮮出兵にのりだした時のいわゆる前線基地だった場所でもあるようです。そのため、勝本には【勝本城】が築かれた跡があります。今回の旅ではルートをニアミスしてたどり着けませんでしたが、高台にある【勝本城跡】からは、やはり絶景が望めるそうです。

そしてこの特徴的な石垣もやはり歴史あるもので、戦時に加藤清正が寄進したものとのこと。朝鮮出兵にいたって西国の大名がこの島まで来たことを考えるとすごいことですね。

その石垣エリアに鎮座するのが【聖母宮(しょうもぐう)】。同じく朝鮮出兵の際に当時の皇后陛下がこの地に建立された由緒あるお宮さん。この表門も加藤清正寄進のものだそうです。そういえば元寇襲来時も壱岐島は舞台になってますし、この九州の離島が日本史上における重要な拠点であったことに改めて驚かされます。

ところで、壱岐島には本当に【神社】が多い。調べるとこの島に170社以上あるようで、実走の感覚としても数百メートルに一度は鳥居を横切る、といった感じです。
逆にお寺については、少なくとも私のルート上では一度も見なかったような気が…。それだけ神への信仰が根強い土地なのでしょうか。考えると元寇の【神風】なんか、まさに神様の仕業でありますし。

あれこれと日本史の足跡に感動したのち、今度は【勝本】の漁師町巡りです。地方の漁村や漁師町の風情も本当に好きなんですよね。

旅をしていると、城下町・門前町・宿場町という、古来から人の居住または往来があって今に至るまで姿をかえつつも、その風情を残した素敵なエリアがあるんですが、農村・漁村も古来からの人々の業(なりわい)と生活が合わさって街並みが構成されていて、必ず立ち寄ってしまいます。

港から裏面にあたる街並み。どうですか、素敵でしょう。特に【勝本】には旧い建物が多く、昔ながらの空気感が濃く残っています。写真もたくさん撮ったんですが、ほとんど民家さんでしたのでアップできないのが惜しまれます。

事前調べでは【勝本朝市】がある。ということで立ち寄ってみることに。

ゆっくりと街を流しているとアーケードの一角に朝市専用の並びを発見。時すでにAM10:00なのでさすがにやってないだろうと思いましたが…

…中に入ると数店が出店されていました。

朝獲れたお魚や自家製の干物やお漬物など、市場や商店というよりは各戸の品出しみたいな雰囲気があってなんともアットホームでのんびりした場所でした。お客さんは私を含めて2組。なんとも閑静で平和な時間が流れています。

この並びにはこういう個人商店もある。なんとも素敵すぎな品ぞろえ。そして数軒隣にはビニール袋と洗剤を出しているお店があって…と、各戸ですみ分けされているのかな?スーパーマーケットに慣れてしまった自分には新鮮でありどこか懐かしくもある光景。

そして漁港の表通り。スカッとさわやかな漁港の光景ですね!天気も良すぎるしいうことなし。

自家用車と漁船がなんだか同列の日常。みたいな空気感があります。きっとこの街のほとんどの方が漁船を所持されているのでしょうね。なんか船への目線がいままで見てきた漁港より近い感じがします

壱岐島ではイカ漁業が盛ん。どの船も多くの投光器をぶら下げた【イカ漁仕様】でカッコイイ。パーツフェチ的にはたまらないパースですねえ。漁のシーズンだとこれに大漁旗が備わるわけだから、それはさぞかし素晴らしい眺めになるのでしょう。

この【勝本エリア】の有名な観光に【辰の島遊覧船】があります。壱岐島北部の小島を遊覧船でまわるわけですが海の色や自然の岩壁がとても美しいらしい。そしてシーズンは12月までらしい(笑)。思い付きの旅なので、時期がずれたことに後悔はないのですが、この2人はどうだったのでしょう。

さらに勝本には【イルカパーク】なるワンコインでイルカと触れ合える素晴らしい施設がある、とも。事前調べでは現在休館(この旅時点)らしいのですが、ダメもとで行ってみることに。

で、その途中の景色が、どーーん。東シナ海ー!!(何度目だ…)

瀬戸内住まいには水平線が新鮮。空も青く、海も凪いでいて雄大。そしてこの青。思ってたんと違う…美しすぎる…!!

はい。知っていましたよ。あわよくばイルカさんの姿だけでも…と思いましたが、情報は正しかった。せっかくなので入口の写真だけいただきましょうね。

岬の先端に浮かぶ【龍蛇神社】(りゅうだじんじゃ)

壱岐島北端の【勝本エリア】を後に、ここからは島の東側を巡ります。

時は11:30、島中央の山岳部を相変わらずのアップダウンをこなしながら進んでいきましょう。

ここは貴重な平地ゾーン(笑)。そして広がる農地。漁業と農業の景色のメリハリがすごい。車の往来はほとんどないので、この島に独りぼっちであるかのような錯覚に陥ります…そんな世界観が好き。

島の東南部は市街地になっているので、民家や街道が現れたら目的地が近い証。いままでとまた違った風景がいいですねー。

次の目的地は【神社】なんですが、数多ある壱岐島の神社の中でも有名なパワースポットのよう。なんでも海に突き出た特別感ある場所らしい。

たどりついたのが【少弐公園】。海辺のキャンプ場みたいになっていますが、この先に件の神社があるとのこと。壱岐島お約束の「導入&焦らしゾーン」があるので間違いないでしょう。隙間から海をチラ見せするのがなんともあざとい…(笑)

見えたー!どーん。

確かに海の上だ。あれが【龍蛇神社(りゅうだじんじゃ)】。海の神さまなんでしょうね、龍と蛇の名前で祀られるわけです。ただ、あそこにどうやっていくのだろう…。

とにかく足元まで降りてみると、磯の一部に幅1mもない程度の参道のようなものがあります。どうやら「人だけ」ならここから行けるようですね。自転車は…担いでいきましょう!!

ということで、いいのか悪いのかバイクごと鳥居の前まで来ちゃいました。これが可能だったのは…観光地なのに、誰もいなかった。という状況だったから。たぶんこの島に今、私しかいない。

ここで島の皆さんと島を訪れる皆さんの海路の安全を願って、しっかりお参りさせていただきました。

【龍蛇神社】を後に次の目的地へ舵を切るわけですが、その前にお腹が減ってまいりました。時は12:30、ちょうど昼食の時間帯ですね。

島の東部は市街地になっているので、商業施設も多く食事には困りませ…ん!?
…困った。どの飲食店も土曜というのにクローズです。いや、土曜だからクローズなのか?。昼食にご当地定食を当て込んでいたのに、突然外食難民になってしまいましたよ。

しかし旅のノウハウとして、こういう時は「地元のスーパーで総菜を買いだす」という勝利パターンを構築してきた私。スーパーが閉まることはまずないですからね。実はこのエリアにはイオンがどーんと構えていたりモスバーガーが入っていたりもしたんですが、せっかくの旅ですから少しでもご当地っぽいものを食したいものです。

で、訪れたのが【ショッピングセンター マルダイ】さん。いかにも地元のスーパーです。

こちらが昼食メニュー。どこがご当地やねん…といいつつ、きっとイカ天は近海で獲れたもののはず。それでは陽の当たる公園でゆっくり昼食タイムといきましょう。2月なのに寒くないからできちゃうパターンですね。さすが壱岐島。

東の先端へ【左京鼻】

総菜外食の場合、どうしてもゴミが出てしまうのでこの問題を解決したいのが長期的な目標。ということでサドルバッグにゴミ一式がマウントされました。でもこれはこれで、なんかブースターパックみたいでカッコいいかも。

次の目的地は【断崖絶壁ポイント】なので海岸沿いに向かっていくのですが、東側はビーチも綺麗。で、ここは壱岐島有数のビーチ【清石浜(きよしはま)】。思わず脚を止めちゃいますね。

さすがに冬場なので人はいないのですが、なぜだかワンピースを着た女性がひとり佇んでおられました。うーん、絵になる。そして何かあるんだろうな…と余計な心配をする私。

第2チェックポイントの【左京鼻】に到着。あの突き出た岩がそれ。

柱状に形作られた岩。自然の波風の浸食とは別に、火山活動か何かで結晶化したような独特の形状をしています。この壱岐島では見どころポイントの一つなのですが、昨日から「絶景慣れ」をしてしまっている私には少々物足りない…。

この【左京鼻】でむしろ印象的だったのがこの【凧】。正式には【鬼凧(おんだこ)】といい長崎の伝統工芸品に指定されているよう。

ちょうどここを訪れた時に上空から「ブィイイーーン…」と刈り払い機を回しているかのような音がしたので見上げると上空に漂う凧が。

数名のおじ様たちが凧を見ながら談笑されていたので、おそらく同好会や歴史保存会のような方々とお見かけしました。それにしてもこの凧、電動なんだ。

相変わらずどこへ行っても「柵がない」という、旅人が喜ぶロケーションです。そんな断崖絶壁の先の先に鳥居を発見!!一歩間違えば落ちるやつですが、これは呼ばれているやつですね。

鳥居には【左京鼻龍神】とあります。さすがにこれは海の神様。そしてなんともスリリング。先ほどの【龍蛇神社】よりも荒々しさを感じます。ここ、風の強さによっちゃあバイクはきっと飛びます。時には人も飛ぶかも…。

壱岐のモン・サン・ミッシェル【小島神社】

【壱岐のモン・サン・ミッシェル】があると聞いては寄らずにいられませんね。

フランスのランドマークであるとともに2016ツール・ド・フランスのスタート地点。ということですから【ツールド冬休み】を語る旅人としては何としても訪れないといけません。これは使命です。きっと。

コンパクトな東海岸沿いに位置するので【左京鼻】からそう遠くはありません。マップを確認して少し流すぐらいで着くはずなんですが…なぜか【はらほげ地蔵】についちゃいました。なぜ…?

お地蔵さんにお呼ばれしたのかしら。せっかくなのでお参りさせていただきましょう。そういえば壱岐島で神社はたくさん見てきたけれど、お地蔵さんは初めてかも。

いつ、だれが置いたか誰も知らないというお地蔵さん。しかも満潮時には首まで海に使っちゃうそうな。モン・サン・ミッシェルを目ざすからには干潮時を狙っているわけで、幸いにしてこの時は全身を露わにしたお地蔵さんを拝むことができました。偶然とはいえなにかご縁めいたものを感じた私。

ちなみにここで印象的だったのが、すれ違った地元の方がそろって「お参りに来てくれてありがとう。」とお礼を口にされていたこと。地域の皆さんに愛されて大切にされているお地蔵さんなんですね。ほんの少しの寄り道でしたが、なにか心がポカポカあったまりました。

【はらほげ地蔵】をあとに海岸線にそって快走して、目的地である【内海湾(うちめわん)】に到着。海岸沿いから陸側は田園、海側は神社というロケーションです。

神が宿るという島【小島】。そこに祀られている【小島神社】。ここが【壱岐のモン・サン・ミッシェル】と呼ばれる場所です。

潮位の下降に伴い参道が海の中から現れます。瀬戸内では【小豆島のエンジェルロード】が有名ですね。あちらは少し恋愛成就に寄った観光地ですが、こちらは地元の信仰が色濃く残った場所。

時刻は13:30。この日の干潮が13:08だったので、狙った時間ぴったりですね。イエイ!
そしてこの旅で初めて「人がいる」(笑)。真冬なのでもともと観光客は多くない時期だと思いますが、さすがに土曜日の干潮時刻となると人が集まってこられますね。

バイクを担いで、行けるところまで行ってやろうの図。

ちなみに満潮時にはあの鳥居が海の上にポツンと出ている状態らしく、それはそれで神秘的なんでしょうね。それも見たかった。

この自然の参道を往来する人に、自転車押してる人は異様に見えたことだと思いますが、親切な方が「お写真とりましょうか?」と声をかけてくださいました。ありがとうございます。

で、よくよく考えると皆さんこの風景を撮りたいわけで、この水色のバイクは正直邪魔な被写体になってしまいますね…ということで島に渡り切ったら、バイクは岩の影に隠しておきましょう。

神社の入口は島の真裏。ちょうど外海に面した場所にありました。さすがにここまでバイクは無理なので先ほど隠したまま、体ひとつで訪れています。

中の鳥居から見える外海の光景が美しかったり…

干潮時以外は隠れている岩肌の波紋に自然の力を感じたり…

時間とともに細くなっていく参道を見つめたり…

と、結構な時間をこの【小島神社】で過ごしました。島の中に宗教都市があるわけではないので、さすがに【モン・サン・ミッシェル】は言いすぎかもしれませんが、大自然と信仰が結びついた地域の聖地であることには変わりありませんね。

壱岐旅のゴール地【印通寺港】、そして船旅へ。

これで2日目のチェックポイントを回ることができたので、そろそろ島を出ることを考えないといけません。

ただいま14:00でフェリーの時間は14:50。港までは約8kmなので時間にして十分ですが、数々のトラブルを経験してきたので余裕ぶってもいられませんね。

で、案の定トラブル。というか【遺跡】を発見してしまった…。

ここは【原の辻遺跡】という大きな遺跡群が出た場所とのこと。寄らずにパス…できない私がいました。なんとか写真1枚だけ!という気迫で「入場即退場」という鮮やかなプレーで切り抜けます。

遺跡群があった場所。ただただ広大…。それにしても海側との景色の差がすごすぎる。

次の街へ到着。標識で隠れちゃっているけど【印通寺(いんどうじ)】。ここの港からフェリーに乗るのです。そういえばお寺は本当に見なかったなあ。壱岐島の人は皆神道なのでしょうか。

14:30に無事港に到着。なんだかんだでギリギリです。遺跡に滞在しなくてよかった。

少しだけ余裕があったので、フェリーターミナルでお土産を購入。自転車旅は装備が増やしにくいので立ち寄るごとにお土産を買うということがしにくいですね。私はお土産用にサコッシュを1枚だけ携帯しているのでサコッシュのキャパがお土産の上限になります。【壱岐といえば焼酎】が定番らしいのですが、さすがに瓶ものは…となっちゃいますね。お金持ちの方は迷わず郵送を選んでください。

このフェリーへの乗船で実質の壱岐旅は終了です。ちなみに往路は【博多~郷ノ浦】でしたが、復路は【印通寺~唐津】の航路です。旅の時間構成にこちらの方が都合がよかったのと、九州の来訪地を埋めるために【佐賀県】に立ち寄っておきたかったから。そうなると本日の第2ステージとして、佐賀⇒福岡の約50kmライドが必要になるので、このフェリー乗船は実質的にはレスト時間となるのです。

【佐賀県 唐津市】からのライドを控えているので、ここは輪行バッグに入れず車両料金を払ってバイクを直接積み込みます。絵的にはこんな感じ。これはこれでいいなあ。

壱岐から唐津までは約90分。往路は150分くらいかけているのでずいぶん早い印象。時間が短いのでシート席で十分です。

そして、やはり船内探検をしてしまう私。船旅って本当に楽しい!

14:50予定通り出航。さらば【壱岐島】!!!

【長崎県 壱岐】または【壱岐島】に滞在したのは実質24時間。高校の修学旅行以来、約30年ぶりに訪れた場所でしたが、思い出の追体験と改めて島の絶景に感動することができました。とくに島のサイズ感とロードバイク旅のバランスは絶妙。ロードバイク界隈で取り上げられることは多くはないですが、こんなに自転車旅に向いている島だとは思いませんでした。これから旅先を考えられる人には間違いなくお勧めできる場所の一つですよ!

それではここで小休憩。仮眠をとって佐賀県への到着をまつことにしましょう。

つづく…

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