プロローグ
ビジネスホテルの朝食はお楽しみタイム🎵
ビュッフェ形式でいろんなものが食べ放題というのも嬉しいし、何よりライドの栄養補給にもピッタリですよね。

クロワッサンとシナモンロールが大好物。
ゆっくり朝ご飯を楽しみながら、今日の行程を確認しておきましょう。

とはいえ、来た道を戻るだけなので道に迷うことはまずないでしょう。
むしろ往路と差別化するために立ち寄り場所を決めていくことが大切ですね。
天気予報では昼過ぎから雨が降るなんて言っているので、厳選したスポットを早めのペースで回っていくのが吉。
来島大橋の軌道エレベーター!?「馬島」へ上陸
身支度を整えてバイクのセッティング。
息子のために仕立てたGIANTのDEFYはトラブルもなく良い感じ!ロングライド向けフレームとあって快適性は私のCerveloくんよりも上ですね~。

今治市街は都会なので結構車通りが多くて車道を走るのに緊張します。橋までの区間は落ち着いてゆっくり走りましょう。
橋に着くとあとは自転車道なので安心してライドに専念できます。
立ち寄るか迷ったけれど、午後からの雨を気にして結局遠くから眺めるだけになった「今治造船所」エリア。
巨大なクレーンと組み上げ中の船体の迫力は近づくともっとすごいんだろうな。

復路は全長4㎞のこの「来島海峡大橋」からのスタート。
「大島」まで真っすぐ続いているんだけど、実は途中で橋脚の立っている島にエレベーターで上陸(?)できるんです。
その島の名は「馬島」!

おそらく10世帯もない小さな集落があるんですが、住民の方が橋を使って今治と行き来できるようにエレベーターが設置されているんですね。
あと以前はなかったんですが、島の橋にグランピング施設ができていたのが印象的です。
ここではあまり写真を撮らなかったので以前立ち寄った際のリンクを張っておきましょう。
伯方島の隠れ家的キャンプ場「見近島」
来島海峡大橋を渡り切って「大島」へ上陸。
しなまみ海道中もっとも広い面積をもつ島で、その分ルートも長く大きな峠までついてきます。

往路では終盤の山場になるわけですが、復路は第1関門的な場所なので体力のあるうちに一気に駆け抜けてしまおう、という作戦で。
ちなみにこの峠の登りで中学生の息子に完全に離されて、一時見失うというプチトラブルも。
軽いと登りが有利というのは真理なんですね…

「大島」を無心で走り抜けたら次の橋。対岸には「伯方島」が見えています。
奥に見える橋脚あたりになるんですが、あのあたりで自転車道が分岐して、橋から直接小さなキャンプ場に降りることができるんですよ。

ちょうどトイレ休憩もしたくなったので、ここのキャンプ場「見近島」へ降りてみることに。
ここは自転車、原付、徒歩のいずれかでしかアクセスできないので、まさに隠れ家的キャンプ場になっています。

春休みで気候も良い日でしたが、この日はソロキャンで2組が利用されていました。
キャンプギアを積載してやってくるには少しハードルが高いですが、ゆっくりのんびり片道1泊2日くらいだとやってみようかなって思えますね。
ちなみに前にも訪れたので、ここにも参考リンクを張っておきましょう。
道の駅で休憩タイム
橋を渡ってすぐ、伯方島の「道の駅 伯方S・Cパーク」にも立ち寄り。

ここは行きにパスした場所ですが、ながーい砂浜のビーチに加えイルカとのふれあい施設もあってなかなかに充実した観光施設となっています。
ここにも知らないうちにSIMANAMIモニュメントができていた!?

距離にしてあっという間の「伯方島」を抜けて「大三島」へ。
この島はしまなみ海道の中央に位置しており、サイクリングロードを走破する人、ここで折り返して今治or尾道に引き返す人、またはレンタサイクルを乗り捨ててワゴンで拠点に帰る人、など多様に活用できる島なので観光的スポットも多々あるのですが…
雨が気になってどこにもよらずに、結局走りぬけることに。


それでもランチタイムにも重なるので行きにもよった「道の駅 多々羅しまなみ公園」で小休憩です。
ここは海峡の海の幸やご当地メニューを味わうことができるレストランやフードコートがある充実した場所になっています。
スナック的ではあるけれど、ここで「ざんぎ」と「タコのからあげ」をいただきました🎵
フードの島、生口島で食べ歩き

お昼ごろには雲が広がってきたので、軽食もそこそこに出発。
多々羅大橋を渡った先は「生口島」です。


行きにも見ましたが「レモン谷」と称されるくらいに、見渡すかぎりのレモン畑。
ここに生絞りレモンジュースの自販機とかおいてくれたら絶対飲むのに、と勝手に妄想します。

往路の昼食もこの島でとったわけですが、生口島はフードに困りませんね。
商店街ではきさくなおばちゃんから名物の揚げたてコロッケが買えますし、車道沿いにはレモンケーキの専門店もあって小袋で勝って食べることもできます。

すごく大きい寺院もあって、観光する気で訪れても相当楽しめるエリアになっています。

そうそう、信号で止まっていたら横の茂みに「キジ」を発見!!
珍しい出会いにおもわず追いかけてシャッター切ってました。


で、お約束のジェラート「ドルチェ」さんへ。
生口島はほんとうに食べることに困らない🎵
旅も終盤、因島から向島へ

天気が良くなってきたー!!
雨予報を恐れて、休憩以外はあまり立ち止まらずにひたすら走ってきたんですが、少し心に余裕が出てきます。

「天気大丈夫そうやねー」と話しかけたら「余裕あるなら、はっさく屋に寄りたい」と息子。
行きに食べた「はっさくソフト」が気に入ったようで。たしかにあのほろ苦さはクセになる。
あわせてシュールな絵柄のシャーベットも食べておきましょう。

各島を渡る橋の中でも、個人的にはトラス構造の「因島大橋」がお気に入り。
景観も映えるんですよね。

ふと気が付けば桜が咲いています。あまり見られる箇所がなかったので、ここで記念撮影…
ってしてたら外国の方に声かけられて「私らも撮ってよ」と。
カタコト英語でやり取りするのも楽しいですね~。これも旅の醍醐味。

最後の島「向島」に上陸。なんだか帰ってきた感が増してきましたよ。
向島は尾道に隣接する都会なので、何かとお土産を物色できる島です。


行きに目をつけていた「みかんの直売所」
サイクリングルートに沿って点在しているんですが、行きはさすがに荷物になるからあきらめるけれど、帰りならサコッシュ積載で勝って帰れます。
いろんな銘柄があって迷うので、お店の人に話をききつつ「せとか」を購入。


市街地で立ち寄っておきたかったのが、昔ながらの瓶飲料のお店「後藤飲料」さん。
昭和の時代からずっと使ってるジュース瓶がまたノスタルジック。

ライドのゴールもほど近いので、ここでサイダー打ち上げといきましょう!
往復160㎞の行程を経て、尾道にゴール

あとは岸から渡船に乗って尾道へ戻るだけ。
いつもの渡船にと思っていたら、どうやら対岸まで3つのルートがあるようで、せっかくなのでいつもとは違う航路に乗ってみることに。


話を聞くと、このうち一つ、今回乗船した航路がもうすぐなくなってしまうみたい。
人口減少などいろんな要素で絞っていかないといかない部分はあると思うけれど残念です。

この景色も私たち的には今回見納めになっちゃう。
と感慨にふけること5分で対岸の尾道に到着です。うんコンパクト航路だ。

ゴールの証にいつもの「U2」前で記念撮影。
160㎞よく頑張ったな~といいつつも、子どもも体力がついていてまだ余裕ありげなのが、少し肩透かし的でもある。
自転車嫌いにはならない程度に、追い込んだ先の充実感を知らしめてやりたい父親でした。
旅のまとめ
1日目のまとめにも書いたけれど、しまなみ海道は片道70㎞、ルートもやさしく、立ちより休憩ポイントも多い、ということから「初心者向けコース」と言えます。
また、観光ライドの家族やここを目当てに訪れる外国人など、走る層もそれぞれ。
景観を楽しみながら快適に走れ、かつ出会いや発見が多いこのルートは「世界で走っておきたいサイクリングロード○選」とかに選ばれるのもよくわかります。
唯一、主要都市から尾道または今治へのアクセス条件がかなり限定的なのが惜しいところかな。
ただ便利になりすぎて、込み合いすぎるルートになって欲しくはないので個人的には今のままでもいいような複雑な気分です。
経済的なインバウンド需要はあまりない分、観光地化せずに瀬戸内の穏やかな景色を守っていけたら嬉しいな~。ということで。
今回もよい旅になりました。
めでたし、めでたし。
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