★このルートのおすすめポイント★
□ 博多からすぐ。福岡のランドマーク「ニューガンダム立像」が近い!
□ まるで妖精の森。幻想的な風景に出会える「篠栗九大の森」は必見!(※要事前調べ)
□ 本土と島をつなぐ海中道路「海の中道」を実走。珍しいロケーションに興奮!
□ 年に2回の奇跡。宮地嶽神社参道を照らす「光の道」との出会い!
プロローグ
私の自転車旅において、通算3度目の「博多」。
狙ってきているわけではなくて、JR西日本のイベント「サイコロきっぷ」の出目が毎回「博多」になっちゃうので、そのご縁です。(バグではないと思う)
過去は博多を拠点に、壱岐の島を目指したり、熊本の阿蘇を目指したりしてきたので、今回は福岡県に腰を据えて東部エリアを1泊2日で走り切りたいと思います。
1泊2日の1日目は、走行距離73㎞、実走行時間3時間20分、獲得標高440m、という行程。
博多を起点に湾沿いに北上していくイメージですね。
ニューガンダムは伊達じゃない!!
先日の東京ライドで「ユニコーンガンダム」を拝んできた私ですが、なんと博多にもガンダム立像があるという情報を手にしていた!
ということで、新幹線を降車後にまっすぐ目指したのが「ららぽーと福岡」。あっという間の到着でした。
うおーー!!実物大だー!!
記憶では小学6年生の時、友人たちと誘い合って見に行ったのが「劇場版 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」。ニューガンダムは憧れの機体だったのです。
立像をつくるに無理やり設けられた「ロングレンジ・フィンファンネル」は個人的には蛇足ですが💦
立像あるところに「ガンダムベース」ありということで、ららぽーと内のガンプラショップを見学。
当然「逆シャア」グッズが目白押しでした。こうやって地方の色を出していくのもいいですね!大阪には「ガンダムMK-2」が欲しい!と願ってやまない私です。
主に男子にしか伝わらない格好良さ!!(笑)
SNSで話題の「水辺の森」を目指す
何分、福岡市は都会なので「自転車旅」と銘打つとライドコースやスポットを探すのに苦労します。
都市部の幹線道路を走る退屈さや気遣いも煩わしいので、できるだけ早く郊外に出たいところ。
そんな中、福岡市のはずれに「それはそれは幻想的な光景が見られる森」があるらしく、市街を離れる前に立ちよって見てみることに。
道中みつけた謎の立像。ガンダムに負けるとも劣らない存在感ですが、彼はいったい何者なんだろう。
ネット上のソースもすんなり見つかりませんが、現地のケーブルテレビ局のキャラかなんかです。たぶん。
くだんの「神秘的光景」は「篠栗九大の森」という、大学が所有&管理する自然公園の中にあるとのこと。寄り道と知りつつ絶景と聞いては立ち寄らざるをえません。博多からペダルを回して約30分で現地に到着することができました。
聞くところによると、生い茂る森の中に静かに水をたたえた池があり、湖面から直接伸びる樹木の姿と季節によっては朝靄漂い、まるで妖精が住まうかのような異世界感あふれる風景が広がるらしい…
期待に胸を膨らませ、林道を歩いてゆくと…
「うぉぉぉーーい!?かわいとるやないかーーーいい!!!」
と現地で盛大な突っ込みをかましてしまいました。(本来見たかったのはこんな絵)
大学の森でもあり、ここで植生の研究もされていることから水の入れ替えやなんやかんやと計画的に管理されての結果なんでしょうね。
まあ、観光地でもないですし、SNSで勝手にバズってしまって大学も困惑しているのかも知れませんね。季節によっては素晴らしい光景が拝めるということで心にとどめておきましょう。
島へ続く一本道「海の中道」
ここからは福岡市街を抜け出して、海沿いに北上していきます。
地図を見ていて気になったのが、半島と島をつなぐ道となる「海の中道」というところ。当然気になったのならこの目で見ておく必要がありますね。
埋立地の高層住宅エリアを抜けたら、河口から海の景色が見えてきました。
福岡一帯が大きな「湾」となっているので、海はとても穏やか。湾の大きさも相まって昔から交易や産業が盛んだったことがうかがえます。
半島側は大きな海浜公園エリアになっていました。
いかにも現代風なグランピング施設(だと思われる)が並びます。
そして半島とその先の「志賀島」をつなぐのが、橋ではなくて「海中道路」。もともとは大きな砂洲だった場所に道路を敷いた感じでしょうか。
福岡湾の内側にあるので、高潮などの影響を受けにくくこの構造で大丈夫ということなんでしょうね。
北側は豊かな砂浜が広がっていて、遠景からはとても美しい光景が広がります。
穏やかな湾内の景色と、博多の街。
一方こちらは「志賀島」側。昔ながらの海の家がいい味を出しています。
半島側はリゾート地、島側は生活の場、海の中道をはさんでおもしろいコントラストに惹かれる場所ですね。
宮地嶽神社、年に数度だけ見える「光の道」に遭遇
1日目の目的地はここ「宮地嶽神社」に設定していました。
大好きなTV番組「出川哲郎の充電させてもらえませんか」で、福岡県の山手にある神社の参道が夕日を受けて「光の道」になる。という放送があったから。
そんなこんなで福岡を走る機会があれば行ってみたいなあ、くらいの感覚だったんです。
でも、日程を計算していたわけではなく、まさかの偶然で、なんとこの日が「光の道」ができる日だったいう幸運!!
そして到着時間がまさにその時、というさらに幸運!!!
なんでも光の道が見られるのは年に2回だけというレアなタイミングにぶつかるなんて奇跡です。
自分でも予期していない出来事だったため、偶然にも参道の一番下で「光の道」の恩恵?を授かりましたが、光の道を見下ろす山の斜面の参道は事前予約制にて、一般の人は入れない、という混雑ぶりでした。
なので、この写真は光の道が終わって解散後の写真ですが、サンセット後でも説得力のある風景ですね。いやー旅の出会いって素晴らしいですね!
日没後にはしっかり神社の参拝もしておきましょう。大きなしめ縄は出雲大社を思わせます。系列の神社なのでしょうか。
景色もお洒落なら、献灯もお洒落。なんか今風のキャンドルです。
日没後の表参道。人はいなくなって独特の静けさが漂います。この感じもとても好き。
予定変更、輪行で黒崎へ
この日の宿は北九州市の「黒崎」に確保していたので、当初の予定は海沿いに美しい景色が楽しめる「遠賀宗像自転車道」を走る予定だったのですが、まさかの神社での天文イベント(?)を体験して時間を使い切ってしまいました。
陽も落ちて街中もこの暗さ。おそらく街灯がないだろう自転車道を目指すのも非現実的ですし、今までの自転車旅の経験から、日没後の地方ライドの困難さは身をもって知っています。
こういう時は、思考をさくっと切り替えて「輪行」ベースで再ルーティングです。
幸いにして最寄り駅「東福間」から路線一本で「黒崎」まで行ける模様。
ということでここで輪行モードにチェンジ。1日目のライドを実質終了です。
お宿とごはんと1日のまとめ
今宵のお宿は「西鉄イン」さん。黒崎は都会ですからね。
ひとまずチェックインして自転車と荷物を部屋に放り込んでおきましょう。
黒崎の駅周辺なので食事処には困りません。飲み屋にしよーかな、どうしようーかな、と考えて歩いていたら、インパクトのある看板が!
これは昭和感ただよう、いわゆる「大衆食堂」だ!!ということで迷わず即決。
こういう空気やムードによわい昭和男子なんですよね。
キムチチャーハンと唐揚げとビール!!
狭いカウンターとガヤガヤ言ってる店内、駅前の多種多様なお仕事の方たち、このエネルギーの塊感がたまらない。
5人のおばちゃんがカウンター向こうのオープンな厨房で見事な連係プレーを見せてくれます。
調理場のエネルギー、お刺身から中華までなんでも作るよ!という職人気質もまたお店の魅力です。
お食事のあとはホテルにもどって、ひとり晩酌を楽しみながら1日のふりかえり。
この日の実走ルートはこんな感じ。
昼前からのスタートで、半日70㎞なので私の旅ライドとしては標準的な距離でした。反省としては時間の読み違いや宮地嶽神社での出来事などをうけて、もう一つの絶景である自転車道を走れなかったところですね。
じゃあ、明日自転車道を目指そうかな…とか考えるうちにウトウトと。
結局翌朝プランを練ることにして、自然と眠りに落ちた私でした。
<つづく>
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