★このルートのおすすめポイント★
☆ 国内有数の絶景自転車道「遠賀宗像自転車道」は走る価値あり!
☆ 北九州空港への連絡橋は自転車走行が可能。!約2㎞にわたる海上橋は気持ちよすぎた!
☆ 立ち寄りポイントが多い小倉の街は、ポタリングがおススメ!
福岡旅・2日目のプロローグ
昨日は、宮地嶽神社で偶然にも「光の道」に出会うことで大きく行程を変更したので、2日目となる今日の行程を見直す必要があるなあ…
と、ホテルの朝食ビュッフェを食べながら、お行儀悪くスマホのマップとにらめっこしている私。
もともと走って見たかったのが「遠賀宗像自転車道」(おんがむなかたじてんしゃどう)。海沿いを快走できる絶景ロードらしいけれど、ここを走るには福岡側に戻る必要がでてくるなあ。
今日走っておきたいのは「北九州空港連絡橋」。自転車界隈であまり話題になることはないけれど、人工島に建設された空港までの約2㎞にわたる連絡橋は自転車通行が可能というレアなケースなので、ここも捨てがたい…。
うーん…両方いくか!!
多少無茶なプランですが「福岡横断ロングライド」と割り切って、東西の端を制覇するつもりで走ることにしましょう。(これは後々作戦として正解だったことがわかりるのです。)
結果として、走行距離99㎞、実走行時間4時間50分、獲得標高400mのライドとなりました。
海沿いの絶景、遠賀宗像自転車道を走る
福岡県横断となると、100㎞ライドはほぼ確定。そもそも来た道を一度戻らないといけません。
とはいえ、昨日は東福津から輪行したので実際には初めて走る道となりますね。
昨日走るはずだった道を逆走する形。まずは「遠賀川」沿いの自転車道に合流して、河口を目指します。
河川敷に惹かれた自転車道は真っすぐで路面状況もよく快走できました。
大阪住まいなので、北に河口があるというのはなんだか不思議な感覚ですね。
河口付近から一時的に市街地ルートを経て、浜辺の自転車道に合流。
ここが「遠賀宗像自転車道」の絶景区間。右手の間近に砂浜と海を眺め、半島の奥まで途切れることなく続く舗装路が延々と続いています。
まさに絶景の自転車道!
引き返してでも走りに来た甲斐がありました。
惜しまれるのはいまが午前中だということ。お天気は申し分ないのですが、ここは夕陽のスポットでもあり夕暮れ時に走ると空の景色と波音が…もう最高のはずですよね。
西の果てまで走り切りたいところですが、福岡横断を考えるとこれ以上先には行けないので、自転車道の中ほどでUターンします。
都会の交通網で微妙な足止め
黒崎→自転車道→黒崎、とホテルの目の前まで、なんの工夫もない単純往復。
ここから、改めて仕切り直しで北九州市に入っていきます。目指すは北九州空港。
うーん、車が多い。そして景色が楽しくない。
うううーーん。信号多い。しかも渡れない。
良くも悪くも北九州市内は「都会」でした。景色を楽しむ自転車旅としては「不便」です。
とにかくこの風景と早急にお別れしたいところ。都会の交通網と信号によるストップアンドゴーで、無駄に体力と精神力、そして時間が削られていきます。
海の上の絶景、北九州空港連絡橋を往く
やっとの思いで市街地を抜け出すことができました。
海岸周辺は埋め立てエリアですが、道路の広さ、車の少なさ、ほんの少し香る磯の空気が旅人エネルギーに還元されていきます。
空港連絡橋まではわかりやすい1本道。自転車道も整備してあり走りやすいことこの上なし。
自転車道からそのまま橋にアクセスができる構造。長く緩やかなスロープは親切設計ですね!
おおーー!!立派な連絡橋だ!!なにより遮蔽物がないのが素晴らしい!!!
大阪人としては「関西空港連絡橋」を走りたいところですが、あそこは自転車では走ることができないんですよね。「神戸空港」は橋にあまりロマンがないので、ここはぜひ見ておきたかったんです。
うん、想像以上の眺め。なによりその距離がすばらしい。2kmも橋の上を走れる環境なんて全国的にもわずかなんじゃないですか??
橋の上で、心地いい海風と海上の景気を堪能して、埋め立て地側の空港へ到着しました。
空港内探検はお約束。独特のロビーの感じはほかの乗り物のステーションとは明らかに違います。
よく考えたら、ここ北九州空港は福岡空港のすぐ近く。なぜここに、と思ったんですが福岡空港のキャパオーバーが大きな課題だったみたいで、2000年代に入って新たに創られた空港とのこと。
この日の空港内は閑散としていたので、広さがより伝わってきます。
メーテル!?なぜここに…
少し前の自転車旅の折に、敦賀駅にいませんでしたっけ!?999は鉄道駅に来てほしいんだけどなあ。
(調べたら、原作者の松本零士さんの生まれが北九州市だそうです)
見たことない飛行機。LCCかな。少なくとも国際線だと思われます。
空港といえば展望デッキ!
と勇んで行ったら全面ガラス(正しくは透明アクリル)張り…
そして何故「足湯」…足湯してたら飛行機見えないし…。
広大な埋め立て地エリアは空港とホテル以外何もない、ある意味平和な空間。
2㎞の連絡橋を走って異世界になる、みたいなメリハリがあって楽しいですよ。
ちなみにここで地元ローディーさんと出会って話が弾み、この両日の自転車旅の説明なんかをしてたんですが、その方曰く「今日はコチラのルートで正解でしたよ。」と。
実はこの日、大きなマラソン大会があって関門海峡側の道路はほとんど通行止めだった模様。私の初期の計画では関門海峡の湾岸を門司港まで走る予定だったんですが、そもそも走れなかったということ。
そういえばホテルの朝食の時、スポーツウェアの人が多いことが気になってたんですよね。これは結果オーライの思わぬラッキーでした。
それでは空港をあとに北九州市街へ戻りましょう。
街中ライドは憂鬱ですが、連絡橋をまた渡れるのはちょっとした喜びですね。
小倉の街をポタリング
ここは小倉。「おぐら」ではなく「こくら」です。よく間違われる地名の有名どころ。(笑)
サイコロ切符は区間中の途中駅からも乗車できるので、帰りは博多ではなく小倉から新幹線に乗ることに。
北九州市は関門海峡に面する、歴史ある港町。ここで様々な人やモノが集まり、産業が栄え、街として発展してきたんですね。
ゆえに「都会」。自転車旅としてはこういうぎっしり詰まったエリアではポタリングと観光に切り替えていきましょう。
新幹線の時間までぶらりと過ごす予定で、特に具体的な計画はしてなかったのですが、そんな折にこういう出会いがあったりします。
このさりげない看板を見つけられたのはラッキー!これは中をのぞいていかないと。
ここは「旦過市場(たんがいちば)」。狭い(失礼)通りに食料品店や飲食店がぎゅうぎゅうに詰まった活気あふれる場所。
…だったのですが、数年前に市場一帯が大きな火災に見舞われ、そのほとんどが焼失してしまいました。いまだ復興のさなかですが、いくつかの店舗はオープンしており半分以上はシャッターが閉まったままという状態。
雰囲気を知ることができたのはよかったですが、以前の活気が戻ることを願ってやみません。
小倉といえば、どーん!「小倉城」だー!!
相変わらず日本史に疎く、歴史的背景は全くわからないのがつらいところです。
復元天守ですが立派な造り。帰りの新幹線の時間があるので、観覧まではできず残念。
武蔵と小次郎。吉川英治の小説「宮本武蔵」は中学生の時に熟読したなあ…
なので、ここにあるのは不本意。(笑)
ちなみに関門海峡に「巌流島」があるので、ここにも置いておくか。ということでしょうね。
北九州市の市政60周年ということかな。
ここ人通り多いんですが、こうやって写真を撮るのは私くらい。旅行者丸出しですね。(笑)
そうそう、旅先ですることに迷ったとき検索するのが「ポケふた」。
ラッキーなことに小倉の街にもありましたよ。ポケモン知識が皆無な私ですが、記念撮影。
暖かい日でしたが、2月に桜??
なんだか歴史があるっぽい木の橋を渡って小倉駅に向かいます。
福岡県をあとに。旅のまとめ
小倉の街をポタリングして、夕方の新幹線で大阪に帰ります。
とにかくJR西の「サイコロきっぷ」のコストパフォーマンスは素晴らしすぎます。新幹線で往復5,000円はどうかしている…。
「105」はローディー的には意味がある数字。意味なく写真に収めておきます。
そしていつもの車内ひとり打ち上げをしながら旅の整理です。
走行距離99㎞、実走行時間4時間50分、獲得標高400m。私的には観光を交えた平均的なロングライドの数字ですね。
とはいえ、ルート上は西端の「遠賀宗像自転車道」、東端の「北九州空港」、中央の「小倉の街」と三角系の頂点を結ぶライドでしたので、ライド以外の観光的要素は少ないライドになっちゃいました。
北九州市内の都会的要素に時間や体力を削られちゃったことも少しもったいない感じです。
ともあれ、1泊2日で博多から東エリアを色々回れたことは旅の白地図を埋めるという点ではよかったなあと。
しかし「サイコロきっぷ」ですが今まで3回エントリーして、3回とも大当たりの「博多」を引いているので(うれしい事ですが)、次は博多以外に行けますように(笑)
ということで、これからも自転車旅は続きます。
めでたし、めでたし。
コメント