【自転車旅】1泊2日で香川県ライド①/香川の史跡を巡る <丸亀城・金刀比羅宮・銭形砂絵>

ツールド×旅Life

★このルートのおすすめポイント★

☆ 切り立つ石垣の上、現存十二天守のひとつ「丸亀城」を観る!

☆ 四国屈指の門前町といえば「こんぴらさん」。金刀比羅宮の周辺を自転車散歩♪

☆ 展望所から見下ろす砂絵の妙。「銭形砂絵」に会いにプチヒルクライム

プロローグ

以前の東京ライドから、とあるバンドの追っかけになってしまった私。

そのバンドが香川県の観音寺市でイベントをやるという話を聞いて…案の定、今回も自転車旅とコラボしたライブ参加ツアーを計画しました。(笑)

香川県といえば「ジャンボフェリー」での輪行がおなじみですよね。

神戸港の深夜便(深夜1時発)に乗り込むと翌朝5時には高松に着くという、まさに自転車旅のためにあるかのような海上路線です。朝イチから走り出せるのは本当に大きなメリット!

ゴールはライブ会場となる観音寺市。まっすぐ走って約80㎞ですが、ほとんど香川横断というルート。

大きなポイントはMAPに示した通りですが、四国といえばお遍路さんで有名な「八十八カ所霊場」です。ライド中ところどころで出会った際には立ち寄っていきましょう♪

香川県、讃岐国、うどん県、、、朝うどん♪

早朝5時に高松港へ到着。とにもかくにも、まずは朝食を食べてエネルギーを補給したいところ。

うどん県のすごいところは朝6時から「うどん屋」がオープンしているところです。

国道沿いに見かけたこの看板のドット絵がすごくわかりやすくて感心。

昇り始めた太陽が、港町にいい感じのけだるさをもたらしてくれます。

さっそく6時オープンのお店に到着♪さすがに5時台オープンのお店は限られるので、時間を見てルート途中で出会ったお店に入ります。

うどん県においては、コンビニの数よりうどん屋の数の方が多いことは間違いないでしょう。

香川旅も慣れたものになってきた。と感じるのは、独特のさぬきうどん注文システムが染みついてしまったから。

あつ麺、冷だしのぶっかけを「中」で。サツマイモとささみの天ぷらをオプションに。見た目ではわかりづらいですが、すごいボリュームです。(笑)

ところどころ霊場めぐりの自転車遍路

早朝5時台スタートなので、観音寺チェックインの17時まで実に12時間のライドが可能。

といっても、そんなに走るわけにいかないので、ゆっくりペースの立ち寄り重視で西に向かって走ります。

JRの瀬戸大橋線に並走する気持ちのいい県道。奥に見えるのは讃岐富士かな?

早朝で車も少なくていいよなー、ってのんびり走っていたら、、、

いきなりのサプライズ!!うおぉぉ!!「サンライズ瀬戸」だーーーー!!!

日本唯一の定期寝台列車です。確かに深夜東京発で早朝高松着だ。ほとんど生で見る機会がないので大興奮。地元じゃ普通なんでしょうけどね。

ちなみにこの列車が好きすぎて、過去旅で「サンライズ輪行」を行っている私です♪

県道に霊場の看板があったら、立ち寄ることにしているのが私の四国ライドのルール。

ということで、成り行きのまま「第八十番札所 讃岐国分寺」に導かれました。

お遍路さんの正装。あの衣装でライドするのもありかも知れません。

讃岐国分寺には、説得力ある巨大な看板がありました。各札所ごとにいろんな特徴があるのは興味深いですね。

香川を見下ろす城郭「丸亀城」

高松から坂出を越えて、丸亀市街に入ります。

あの奥に見えているのが「讃岐富士」だと思います。ああいう形の山があるということは太古は火山地帯であったのでしょう。

河川敷から高台を仰ぐと、その頂上にひときわ目立つのが「丸亀城」の天守。

天然の城郭となる崖に急峻な石垣。極端な高さとあいまって「難攻不落」感が凄い!

砦の中腹にある展望台からの眺望。

360度全方向を見下ろすことができる環境というのもすごい。やはり高さがあるというのはいろいろ都合がいいんでしょうね。

どーんん!と天守に到着。ちなみに当然バイクは押し歩きです。

天守と一緒に撮りたい一心でここまでやってきましたが、斜度は区間30%超えてます。歩くだけでも大変なのに自転車押していくのは苦行でした。

丸亀城は3階建。他の城と比較してずいぶん小さなお城です。おそらく現存十二天守のなかで最小かもしれません。

ここに大きなお城を構えなかったのは、特殊な立地によるものでしょう。

ここまできたので、当然現存天守の内部を拝観。

天守らしく頑健な構造で立派な造りですが、やはりコンパクトですね。

天守から街並みが望めますが、天守前の広場の方が眺望自体はいいかもしれない。(笑)

小さな天守の異彩さ、そして特殊な立地による眺望の良さが魅力である「丸亀城」はバイクを押し歩いてでも登城する価値がありますよ♪

四国のこんぴらさん。琴平?金毘羅??金刀比羅???

香川を走っていて気になっていたのが、田畑の色合い。

稲の田んぼと違い、緑色がなくてまさに「金色の野原」に見えます。

これから向かうのは「金刀比羅宮」。この「金」の字と田んぼは何か関係あるのかな?

信号待ちを機に、近づいて観察してみると…これは「小麦」ですね。

香川県では小麦の生産も盛んな様子。

あ、そっか!!これ「うどん」になるということか!!!と大発見をした私です。

小麦畑を眺めながら走っていると、ほどなくして「琴平(ことひら)町」へ到着。

こちらはJRの琴平駅。

で、こっちは私鉄路線「琴電(ことでん)」の琴電琴平駅。

地方の私鉄も好物です…でも、この日はラッピング車両しか見らずに残念。

この主要中心街の「昭和感」よ!素晴らしいじゃあないか!!!

「おお!喫茶駅前!」「模型屋までも!」ゆるーくポタリングしながら自転車の上でぶつぶつ言ってるアブナイおじさんでした。

いよいよ金刀比羅宮の門前町へ!

ちなみにここで写真を撮ったあと、駅前の駐輪場にバイクをとめて、改めて徒歩で観光します。

ここを起点にした本殿まで700段以上の階段と、参道に沿って軒を連ねた商店はあまりにも有名ですね。

この竹の杖も有名ですが、きちんと整地された石段なので個人的には不要かと。

そうそう、この眺めこそ「こんぴらさん」です。

お土産屋、お食事処、セレクトショップなどなど、所せましとあらゆるお店が雑多にあるのもある意味伝統的な昭和観光地の典型で、私は世代的に懐かしく感じます。

お昼ご飯も「うどん」!!

本日2食目のうどんは、冷かけ+あげのトッピングで。

ここまできて情けない話ですが、この日持病の痛風の初期症状が出ており、あまり歩きたくない(痛いので)という事情があって金刀比羅宮本殿までのお参りはしていないんですよ。

まあ、以前に職場の旅行できたことあるからいいや。と自分に言い聞かせてこんぴらさんを後にします。

ちなみに「こんぴらさん」は、「琴平(ことひら)町」にある「金刀比羅宮(ことひらぐう)」のことであり、なまって愛称「こんぴらさん」と呼ばれています。で、地方では分社として「金毘羅(こんぴら)神社」があったりするとのことです。うーん、ややこしい。

巨大な寛永通宝の地上絵、その名も「銭形砂絵」

さあ、いよいよライブイベント会場となる「観音寺(かんおんじ)市」に到着しました。

タイル張りの駅舎も昭和ノスタルジックで素晴らしい!

観音寺のすぐそばには瀬戸内海。チェックインまでだいぶ時間があるので海辺の「琴弾公園」まで足を延ばしてみます。

そう、この公園内に大きな古銭の「砂絵」があるんです。

このエリアの中心的な観光スポットでもあり、公園内に展望台まで一方通行の車道が走っています。

かなりの急斜度ですが、ロードバイクで行けなくもないので約500mの短距離ヒルクライムに挑戦!

どーん!!と眼下に見えるのが「銭形砂絵」、すごい大きさだ!!

林を隔てた先が砂浜なので、砂の確保には困らないんでしょうが、これどうやって作るんでしょうね。

台風で飛んだりしないのかな??

詳しくは説明書きのとおりですが「金に不自由しなくなる」のは助かります。

ところどころ、自転車遍路

そんな砂絵があった琴弾公園のすぐそばにも札所があるということで。

「神恵院 観音寺」まさに観音寺市たる所以ですね。

ところでこの観音寺は「第68番」と「第69番」のふたつの札所があるという特別な場所でした。

また看板に導かれるように走っていると「第70番」の本山寺に到着。

今日は都合4カ所をお遍路したことになりますね。四国ライドは時折こういう寄り道ができるのが楽しいのです。

ホテルにチェックイン、LIVEとともに夜はふけて

いよいよ夕刻。ここからは旅ライドから、推しバンドのLIVE観覧モードにチェンジです!

お世話になるのは「観音寺グランドホテル」さん。

自転車旅人にとって何よりうれしいのは、エレベーター含め「自転車そのまま持ち込み可能」というところ。

さあ!ライブイベントだ!!

わかる人にかわからない特別なバンド!私のハートをつかんで離さない名曲の数々!!(笑)

ということで、この日は余裕をもって1日のライドを終えることができました。

走行距離が90㎞、時間にかなり余裕があったので立ち寄れたる場所も多くて、ライドとしても満足な1日でした。

つづく。

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