私の通勤&日常ライドのお供として、最も多くの時間を過ごしてくれている【Raleigh(ラレー)CRF】別名【深海号】くんですが、たまにはメンテをしてあげないといけません。
というのも、通勤時にブレーキ時に前輪から【コツコツ音】がするのに気が付いたから。
通勤号の宿命で、雨の日も風の日も乗り回されるヘビーデューティーな環境ではパーツのゆるみや汚れ・傷といったダメージ要素が必ずあるものですからね。
そこで、今回は原因究明と掃除とを合わせてホイール周りのメンテナンスをしていきましょう。
ブレーキシューのカス、泥、スラッジ、ぶつけた跡…などなど、よく見ると汚れと傷が蓄積されています。ちなみにホイールはグラベル化した時からZONDA君です。よくよく考えると贅沢な通勤仕様だ。
タイヤを回しながら、指をブレーキシュー代わりにかるくつまんでみると…意外と引っ掛かりがありますね。飛び石や段差などで、リム面のアルミ地に小さな凹凸やささくれがあるようです。コツコツいう場所も指の感触で十分わかりました。
ブレーキシューはどうでしょうか。溝はまだまだ十分に残っていますね。とはいえ、シュー表面には見えない小石や金属片が食い込んだりしていますし、なにより溝にスラッジが残っています。
こういう状態だとブレーキのたびにダメージが蓄積されていくことになるので、リムに加えてシューもきちんとキレイにしてあげる必要があります。両方ピカピカに戻してあげることにしましょう。
それでは、ホイールをまるっと丸洗い。自転車用の洗剤などは用意していないのでカーシャンプーを使います。真っ黒な泡が日常使いの過酷さを物語っています。
とにかく汚れと油分を飛ばしてやるとメンテがはかどります。
この機会にスプロケットもキレイにしておきましょう。さすがに油&スラッジがスゴイので、ここには【ワコーズのチェーンクリーナー】を使います。少し寝かしてから歯ブラシでもゴシゴシ。界面活性剤が入ってて水で流せるのがいいのですよ。
こちらがメンテ用品。ホームセンターで売ってた【スポンジやすり(240番)】確か198円。そして万能選手の【古歯ブラシ】。彼らがいい仕事をしてくれます。なんてコスパがいいんでしょう。
まずはブレーキシューを外して洗剤と歯ブラシできれいに。仕上げにブレーキ面に軽くやすりをかけて「アタリ」を出したら「仮組付け」です。
そして肝心のリムですが、蓄積された汚れをとって【平坦&平滑】を出す作業です。
(※これはアルミリムに限った話なので、間違ってもカーボンの方はマネしないでくださいね。)
スポンジやすりを水に浸して、リムにも軽く水をかけて…いわゆる【水研ぎ】ですね。力を入れすぎず慎重にやっていきましょう。ときおり【指】を滑らせてみて、感覚的に平坦&平滑であればそこで作業は完了です。片面5分もかかりません。
というのも【アルミ自体が柔らかく削れやすい性質】だから。そしてホイールにはもともと【溝】が掘ってあって、これがブレーキの安定と制動のための仕組みなっているので、溝を削ってしまってもいけません。つまり「ほどほど感」がとても大切。
今回は「リムのささくれがシューに当たって異音が出る」という原因だったので、それさえクリアできればいいのです。
指でリムの状態を確認したら十分いけそう。リムもタイヤサイドもきれいになりましたよ。
ちなみにブラウンサイドのタイヤって汚れがすごく目立ちますよね。今回はカーシャンプーできれいになったので良かったのですが、コツの一つとして【油で汚れを落とす】という方法もあります。いわゆる「目には目を」というやつですね。
昔、伊藤家の食卓(懐かしい!)でもやってた記憶があるのですが、油性マジックの跡って油性マジックを上から塗ってすぐにふき取ると、きれいさっぱりになるんですよね。なのでゴムを傷めないオイル系(シリコン系ではない)のスプレーをかけたウエスなどでふき取るときれいになるんですよ。あ、パーツクリーナーはおススメしません。脱脂しすぎてゴムを傷めてしまうので。
で、きれいになったブラウンサイドを、今度はシリコン系のスプレーをしたウエスで吹き上げると被膜ができてしばらく汚れにくくなります。ただしリムにシリコンがつくと命取りですから、最後にパーツクリーナー等でリムの脱脂をすることをお忘れなく。
うんちくを垂れていたら長くなっちゃいましたが、テーマは【ブレーキの異音はなくなるのか】でした。
先ほどブレーキシューは【仮組】としましたが、シューとリムの「あたり」をきれいに出すために、ホイールをはめてから、強くブレーキを握ってリムとシューの角度をぴったり合わせます。この角度&状態で【本組付け】となります。
それでは結果は…
はい。きれいさっぱり異音がしなくなりました。さらに洗浄と組付け調整の効果もあって【ブレーキの効きが少し良くなる】効果も出ました。ということでラレー君にはこれからも通勤号としての使命を全うしてもらいましょう。
なお、リムの研磨は頻繁にやるとリムの寿命を縮めるだけですので、「いざという時」だけがおすすめですよー。
おしまい
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